投資家の皆さん(特に、焦って売却を考えている方)。
中国の武漢からのコロナウイルスによる新型肺炎がお騒がせしていますね。
新型肺炎の感染の拡大によって、2020年1月下旬に日経平均株価とNYダウ株価は下落局面を迎えました。
これまでの株式の動向を見ていると次のような遷移をしています。
- 2020年2月に入ってから、株価は復調の兆しを見せた
- 2020年3月に入ると、NYダウ、日経平均株価ともに大幅な下落局面
- 2020年5月~6月にかけて、再び回復局面を迎えている→【2020/6/17追記】
正直、読めないので、今後の展開が心配になりますよね。
新型肺炎の騒動によって、株価は下落していますが、そもそも株価というのは経済の実態を表している訳ではありません。
したがって、長期的な目で見れば、
- 新型肺炎による株価への影響は、長期的(10年単位)に見れば影響がほとんどない状態になる
となる可能性が高いです。
当ブログの管理人は、経済学のゼミ生だったということもあり、投資には自信があります。
今回の株価の推移を過度に恐れる必要はないですよということがお伝えできればと思います。
外国株式インデックスファンドを始めた話:「つみたてNISAでインデックスファンド投資を始めました」
※この記事は特定の銘柄等の購入を勧めるものではなく、余裕資金を使用した投資における一個人の経済動向に関する意見を記事にしたものです。投資は元本割れのリスクがあるので、自己責任でお願いします。
株価は、長期的(10年単位)な視点で動向を見守る
本記事では、新型肺炎のような
- 株価に対して短期的な影響を与える出来事に惑わされるのではなく
- 長期的な視点で、経済の動向を冷静に見守ること
を推奨しています。
短期的には、乱高下を繰り返していても、長期的には影響がほとんどないレベルになることがほとんどです。
新型肺炎の感染拡大で株価は1月下旬に下落した
新型肺炎の感染拡大で株価は1月下旬に下落しました。
日経平均株価、NYダウ株価のそれぞれで確認してみましょう。
<日経平均株価の場合>
日経平均株価の2020年1月9日~2020年1月7日のチャートは下記の通りです。

日経平均株価は、2020年1月21日時点では 24,000円前後でしたが、2020年1月30日と2020年2月3日に23,000円を割り込んでいることが読み取れます。
<NYダウ株価の場合>
NYダウ株価の2020年1月9日~2020年1月7日のチャートは下記の通りです。

NYダウは、2020年1月17日から、下落局面にあります。
NYダウの株価は
- 2020年1月17日が 29,289.91ドル
- 2020年1月31日は 28,169.53ドル(-1120.38ドル)
となっています。
2020年2月に新薬開発がきっかけで、株価は復調の兆し
新型肺炎の影響で下落した株価は、新薬開発がきっかけで復調の兆しを見せています。
日経平均株価、NYダウ株式それぞれで確認してみましょう。
<日経平均株価の場合>
日経平均株価の2020年1月9日~2020年1月7日のチャートを再掲します。

新型肺炎の影響で 2020年1月21日から下落局面にあった日経平均株価ですが
2020年2月4日から、回復局面を迎えつつあります。
SankeiBizの2020年2月6日の記事によると、日経平均株価の上昇は新薬開発が発展していることが要因としています。
日経平均は朝方から上昇が続いた。東京証券取引所1部の売買代金は3兆円を超える大商いとなった。中国や英国で新型肺炎の治療薬やワクチンの開発が進展していると伝わったほか、米国の経済指標がよかったことで前日の米国株が大幅上昇した流れを引き継いだ。
SankeiBiz「東証、554円高 「新型肺炎の薬開発」報道で今年最大上げ幅」
<NYダウ株式の場合>
NYダウ株価の2020年1月9日~2020年1月7日のチャートを再掲します。

NYダウ株価では、2020年2月3日を境に下記のような回復局面を迎えました。
- 2月3日:28,399.81
- 2月4日:28,807.63(+407.82)
- 2月5日:29,290.85(+ 483.22)
2月に入り、回復し始めていることがわかります。
2020年3月に入り、再び株価は下落局面
2020年3月15日現在の日経平均株価とNYダウの評価額は下記の通りです。
- 日経平均株価:17,431.05
- NYダウ:23,185.62
2月初頭では
- 日経平均株価:23,000~24000
- NYダウ:28,000~29,000
で推移していたため
- 日経平均は-6,000円
- NYダウは、-5,000ドル
下落したこととなります。
2020年6月に再び、株価は回復局面
2020年6月17日時点の株価を見ると、
- 日経平均株価:22,455.76
- NYダウ:26,289.98
です。
コロナの騒動が本格化する、2020年の1月上旬では、
- 日経平均株価:24,000台
- NYダウ:29,000台
でおおむね推移していたため、1月比で-10%台であることがわかります。
ここから、さらに回復すれば、影響はほとんどなかったのと変わらないことになります。
まとめ:株価は短期的なニュースに流されずに長期的な目線で考える。
新型肺炎による株価の下落局面と上昇局面の例をまとめると次のようになります。
<下落局面>
新型肺炎の感染拡大により、株価は1月下旬まで下落局面を迎えた。
<上昇局面>
2月上旬に新薬の開発が進んでいるニュースが流れたことで、株価は上昇局面を迎えている。
<再度、下落局面>
新型肺炎の世界的な感染拡大により、株価は再び下落局面を迎えた。
<2020年6月に再び上昇局面>
再び、回復局面。(緊急事態宣言の解除や、終息への期待?)
新型肺炎が流行したことによって、ニュースを見た人の感染拡大の不安と期待への期待が入り混じることで、株価が一時的に上下を繰り返しながら下落する動向は続くでしょう。
しかし、現時点では
- 新型肺炎による不安と期待によって株価が下落しているにすぎず
- 新型肺炎の一連の出来事が収束さえすれば、元通りとなる可能性のほうが高い
と言えます。
投資は、短期的な株価の上下を考えるよりも、経済成長率などの長期的な視点で株価の上下を考える方が合理的です。
1つのニュースに惑わされずに、長期的な視点で経済の動向は見守りましょう。
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