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フリーランスに必要な国民健康保険とは?退職の翌日から14日以内に手続きが必要

どうも!ひよこSE(@PiyoOct)です。

フリーランスになるときに、健康保険ってどうなるんだろう?

結論から言えば、住所のある市区町村の「国民健康保険」か、退職してから14日以内に加入する手続きが必要です。

それじゃあ、具体的にどんな手続きが必要なの?

退職した翌日に、必要な書類をもって市区町村の窓口に行く!

  • 【期間】期間退職日の翌日から、14日以内(事前の手続きは不可)
  • 【場所】住所のある市区町村の窓口か、郵送
  • 【必要な書類】
    ①国民健康保険異動届
    ②身分証明書(顔写真付き)
    ③健康保険資格喪失証明書(会社を辞めた日がわかる書類であればよい)
    ④加入者全員のマイナンバーカード
  • 【手続きをする人】本人、世帯主、加入者と同一世帯の人

フリーランスで、特に20代後半の人からすれば、ややこしい手続きなので、後回しにせずに事前の準備をしっかりと行いましょう。

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フリーランスになると退職した翌日から会社の健康保険は使えない

そもそもですが、フリーランスになると、退職した翌日から会社の健康保険は使えなくなります。

退職日の翌日に資格を失う

会社の健康保険は、退職日の翌日から資格を失います。

例えば、退職日が10/1であれば、10/2から

  • 会社の健康保険が使えなくなり
  • 国民健康保険が使えるようになる

ということになります。

フリーランスが健康保険の資格を失う日

「任意継続被保険者制度」で継続利用は可能だが、デメリットも多い

会社の健康保険ってそのまま使うことはできないの?

「任意継続被保険者制度」って制度を使えばできますが、ぶっちゃけ、国民健康保険のほうがいいです。

「任意継続被保険者制度」で、会社の健康保険を最大2年間、使うことができます。

任意継続被保険者制度が使える条件
  • 退職前に2か月以上、会社の健康保険に加入していること(転職してすぐフリーになる場合は注意!)
  • 退職日の翌日から20日以内に、協会けんぽか、会社の健康組合に届け出を出すこと。20日から1日でも遅れた場合は、加入が不可となる。
  • 原則、2年間は継続して利用すること。
  • 2年後に資格は失うこととなるので、結局は「国民健康保険」に入ることになる。

会社の健康保険って最大2年で固定なんだ・・・。

しかも、2年間は保険料が変わらないデメリットがある!

任意継続被保険者制度のデメリット
  • 2年後に資格は失うこと
  • 保険料を滞納・本人が死亡した場合も資格を失う
  • 保険料は、退職時の月給から計算され、2年間は固定となる
  • 健康保険料は、支払いを会社と折半しているため、退職時の2倍が目安
  • 都道府県によって異なるが、料率が決まっていて「月給×9%~11%」が保険料
    ※40~64歳であれば、介護保険料(令和3年は、1.8%)がさらに加算される

特に重要なのが、「保険料は、退職時の給料から計算され、2年間は固定となる」点。

フリーランスであれば、収入が不安定になる可能性も考慮して、後述する「国民健康保険」に加入しておいた方が、負担が少なくて済みます。

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退職の翌日から14日以内に国民健康保険の加入手続きをする

フリーランスになると、会社の健康保険はつかえなくなるので、「任意継続被保険者制度」を使わない場合は、退職の翌日から14日以内に国民健康保険の加入手続きが必要です。

国民健康保険とは?

ところで、国民健康保険って何?

大きく分けて2つ!

国民健康保険は大きく分けて2つ
  • 市区町村の運営する「国民健康保険」
  • 職種・業種ごとの組合が運営する「国民健康保険組合」
  • 単に「国民健康保険」といった場合は、市区町村の方だと思えばいい

市区町村の「国民健康保険」への加入については、世帯主・加入者・同一世帯の人であれば、誰でもできます。

保険料は、前年度の収入をベースに毎年6月に通知され、保険料の支払いは世帯主がまとめて行います。

「国民健康保険」と「国民健康保険組合」はどっちが得かは、一概に言えない

市区町村の「国民健康保険」と「国民健康保険組合」はどっちが得なの?

お住いの市区町村や、組合の利率によるので、一概には言えないです。ただ、ほとんどの人は市区町村の「国民健康保険」に入っていますね(「国民健康保険実態調査」という統計より)。

「国民健康保険」については、各自治体によって利率は違いますが、ほとんどの自治体のHP(例:杉並区)には、計算例や簡易計算の方法が書かれているので、それを見れば計算できます。

「国民健康保険組合」は、健保組合検索というサイトで、都道府県と職種を入力すれば、組合の一覧が出てくるので、可能であれば加入できます(条件も要確認!たぶんだけど、面倒だから国民健康保険にしている人が多いかと)。

たしかに、市区町村の健康保険のほうが安心そうだね。

必要な書類は退職日にもらえるように動いておく

ところで、手続きが退職した次の日なら、あまり準備することないんじゃ?

手続きに必要な書類を、退職日に向けて準備しておいてもらうことは、できます!

必要な書類、今回だと「健康保険資格喪失証明書」(退職日が記載されている書類、国民年金の手続きとで使いまわし可能)は、会社から退職日にもらえるように動いておきましょう。

でも、やめるときに、必要な書類はくれるんじゃないの?

基本的には、こちらから言わないと、「必要な書類を会社は準備してくれない」と思っておくべきです。

退職した後でも、書類の準備を会社に頼めば、もらうことはできます。

・・・が、辞めてすぐは次への準備でバタバタするし、「それどころじゃない!」ってなるのは、なんとなく想像できますよね。

必要な書類はもらえるように、事前に会社にお願いをしておきましょう。

国民健康保険の手続きが遅れると最悪、治療費が全額負担

ちなみに、国民健康保険の手続きが遅れると、どうなるの?

その間の治療費は、全額負担です・・・。

国民健康保険の手続きが遅れると不便なこと
  • 治療費をいったん全額負担する必要がある
  • 退職日翌日からの未払い分をさかのぼって請求される

いいことは、なにもありません(汗)

国民健康保険の手続きは、退職日の翌日に行くようにしましょう。

治療費をいったん全額負担する必要がある

国民健康保険に加入しない場合、治療費をいったん全額負担する必要があります。

例えば、治療費が10万円であれば、ほとんどの人が3割負担の3万円を払いますが、保険証がないと10万円は、全額自費です。

健康保険がないと全額自己負担

もし、手続きしている間に、病院に行ったら損じゃん!

その場合は、領収書と診断報酬明細書(レセプト)をセットに、市区町村で手続きが必要です。病院でもらい忘れないように!

市区町村で手続きはできるのですが、面倒です(*´ω`)。

繰り返しますが、国民健康保険の手続きは、退職日の翌日に行くようにしましょう。

退職日翌日からの未払い分をさかのぼって請求される

それじゃあ、治療しなければ、加入しなくても払わなくてもよかったりする?

それは・・・。甘いです(汗)

健康保険は、国民全員が最低限入るべき「国民皆保険」と呼ばれるものなので、国民健康保険は、資格があれば、いつでも入れます。

ただ、入った瞬間に、資格を得た日にさかのぼって、健康保険料の計算がされます。

国民健康保険料はさかのぼって取られる

退職した日が、10/1だとします。

10/1に退職した場合は、12/1だろうが翌年の10/1だろうが、退職した年の10/2にさかのぼって保険料は計算されます。

手続きが遅れたら、その分をいずれ支払わないといけないので、むしろ負担です。

まとめ:フリーランスになったら、国民健康保険の加入は14日以内に!

フリーランスとして、会社を退職したら、国民健康保険の加入は14日以内にしましょう。

  • 【期間】期間退職日の翌日から、14日以内(事前の手続きは不可)
  • 【場所】住所のある市区町村の窓口か、郵送
  • 【必要な書類】
    ①国民健康保険異動届
    ②身分証明書(顔写真付き)
    ③健康保険資格喪失証明書(会社を辞めた日がわかる書類であればよい)
    ④加入者全員のマイナンバーカード
  • 【手続きをする人】本人、世帯主、加入者と同一世帯の人

注意点としては、事前の手続きは不可能なこと。

ただ、健康保険資格喪失証明書は、会社を辞める日にもらえるように、事前に頼むことはできます。

しっかりと準備したうえで、退職した翌日に、すぐに市区町村の窓口か郵送で手続きをしましょう。

今回は、国民健康保険の話でしたが、国民年金の切り替えも忘れないようにしてください。

【次の記事】フリーランスは国民年金の切り替えが必要。14日以内に加入手続きをする

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