信頼性をひとことで言うと、「どれだけ確実で壊れにくいかを表すもの」です。
2つ目の「MTBF(平均故障間隔)が長いほど信頼性が高いといえる」について言い換えると、「壊れずに動いている時間が長いほど、信頼性が高い」というもの。

信頼性は、壊れず動くか?に注目するニュアンスです!
可用性とごっちゃになるので要注意。信頼性は「壊れないよね?確実に動くよね?」で、可用性は「ある程度は当たり前に動くよね、そしてそれはどのくらいの稼働率なの?」というイメージ。
最後はニュアンスの話になりますが、「信頼性ありきの可用性」と思ってくれればOKです。
信頼性とは、どれだけ確実で壊れにくいかを表すもの
信頼性とは、どれだけ確実で壊れにくいかを表すものです。ざっくりと一言で言いましたが、システム開発の話をしているのか、情報セキュリティの話をしているのかで、意味が少し違ってきます。
システム開発における信頼性
システム開発における信頼性は、どれだけ壊れにくいか。もう少し踏み込むと、冒頭でも書いた通り、「MTBF(平均故障間隔)が長いほど信頼性が高い」といえます。
MTBFは、こんな感じの図(ついでにMTTRも、おさらいしておこう!)。

MTBF(Mean Time Between Failure)は、システムが正しく動いている時間そのものです(「平均故障間隔」ってまぎらわしいし、わざわざ言わなくてもって思ったりするよね)。
「壊れていなくて動いているよね?」が信頼性の意味。間違いとは言い切れないですが、「MTTR」とか「稼働率」のキーワードは、「ある程度は正しく動く前提」なので少し先を行き過ぎています。それを考えるのは、可用性です。
情報セキュリティにおける信頼性
情報セキュリティにおける信頼性のお話であれば、処理が確実に行われて一貫していること。
イメージ的にはこんな感じ。
例)とある会社Aで、「管理職用の権限」と「一般社員用の権限」という権限がある。
- 「管理職用の権限」は、社内の機密情報に指定されたフォルダにアクセスできる
- 「一般社員用の権限」では、社内の機密情報に指定されたフォルダにアクセスできない
「機密情報」というからには、厳重に扱う必要があります。「社内の機密情報に指定されたフォルダ」として、「hoge」と「hoge2」の2つのフォルダがあったとして。
「なぜか、一般社員なのにhoge2にアクセスできるんだけど!」とか、「部長なのにhogeフォルダにアクセスできない」みたく、ちぐはぐなのがNGということです。
わざわざ例を出さなくてもよかったかな。「処理が確実に行われて一貫していること」というのがわかればよいです。
信頼性と可用性はかなり紛らわしいので要注意
信頼性と可用性はかなり紛らわしいので要注意。システム開発と情報セキュリティの話に分けて補足します。
システム開発
【信頼性】そもそもきちんと壊れずに動く時間が長いこと(MTBF(平均故障間隔)が長いこと)
【可用性】(ある程度動く前提で)「必要なときにシステムが普通に使えること」(=稼働率が高いこと)
【機密性】アクセス制御が想定、制御されていること
情報セキュリティ
【完全性】情報が完全で正確で改ざんされていないこと(疑いの目)
【信頼性】処理の結果が確実で一貫性があること(アクセス権限に一貫性があること、正しいこと)
【機密性】「誰が」その情報にアクセスできるのかが重要
【可用性】(アクセス権限がある前提で)許可された人が、情報にアクセスできる(システムが使える)こと。
信頼性の基本情報技術者試験の出題例
基本情報技術者試験での信頼性の出題例もまとめておきます。
違いをきちんと理解するのがしんどいところなので、(記事作っといてだけど)信頼性と可用性の違いは、あまり深入りしすぎない。基礎的なことを問うものをとりに行くスタンスのほうがいいなぁと思ったりはします。
まとめ
信頼性ときたら、「どれだけ確実で壊れにくいかを表すもの」です。
可用性との違いを問われることもありますが、「信頼性ありきの可用性」(壊れずに動く→それはどのくらいの稼働率?)です。
文字通り、「信頼できる」・「確実」からイメージするんだなぁ~くらいに思ってくださいまし(-_-;)。
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