「30代からプログラミングを学ぶのはもう遅いのか?」という問いに対する答えは、「可能性はゼロとは言わないけど、ダメ元の気持ちで」です。
副業ブームや、エンジニアブームだったりで、プログラミングを学ぼうとしている人は増えています。
プログラマー・SEというのは「専門職」の世界であって。
仕事のイメージがしづらい部分もあるかもですが、「初心者のうちは下積み・修業期間が数年単位であって、それでようやく仕事にできるかもしれないね」という世界です。
身近な職業でいえば、大工・板前・弁護士・パティシエと同じ。
※かくいうひよこSE(@PiyoOct)も、日々、先輩に怒られながら修行しています(-_-;)。そろそろ、PHPとかPythonも触りたいなぁと思ったり(ぶつくさ)。
本業の片手間にちょいとやる。転職して30代からプログラマーになるんだ
と考えているとしたら、山Pの「おれ、天才かも✨」(結構古いドラマ)くらいのセンスがないとダメです。
やるからには、「片手間に」ではなく、全力で・本気でやらないと時間のムダです。
これからお伝えする3つの事実を知ったうえで、「それでもやったるぞ」と思えるなら全力で。
30代からプログラミングを学ぶなら知っておきたい3つの事実
初心者がプログラミングで楽して稼ぐなら知っておきたい3つの事実は、こんな感じ。
- 待ってるのは、地道な作業。ほんとに地道な作業の連続
- 実務と机上で学ぶことは別物。勉強し続けないとダメ
- プログラミングができるだけじゃ、ぶっちゃけ価値はない
20代(早ければ早いほど)だったら、「勉強し続けないとダメ」と言われても
関係ねぇ!ガンガンやったる!
となると思うのですが。
よくわかんなかったら、「最低限の勉強をし続けないとダメだし、プログラミングだけできても価値ない」となったときに、30代からでも間に合うのか?を考えてみてください。
ひよこSE的には、相当な覚悟がいるなぁという印象です。
その1:待ってるのは、地道な作業。ほんとに地道な作業の連続
プログラマー・SEっていうのは、地道な作業の連続。
プログラムを実行したときに発生するエラーなら、
- ログを見ながら、あたりをつけてデバッグ(1行ずつ実行)する
- どの変数(入れ物)に何が入っているのかを見る
- エラーの原因を素早く特定して直す
というのが求められます。
華やかな世界に見えるかもしれないけど、わからんところを地道に1つ1つ知恵の輪を解いていくイメージ。
ハマるときはめっちゃ時間とられてハマります(´▽`*)。
【関連記事】SEのやりがいは?地道な作業後でいろんなことが理解できた瞬間
その2:実務と机上で学ぶことは別物。勉強し続けないとダメ
というわけで、わからないことの連続がプログラマーやSE(システムエンジニア)というお仕事。
「プログラミングスクールは結局どこがいい?失敗しない選び方について解説」でも同じこと言っていますが書いていますが、実務で学ぶことと、初心者が机上で学ぶ基礎の部分は、レベルがかけ離れてるというか。
「基礎のキレベル」で、もはや別物にすら感じるレベル。
何年もかけて、みっちりと先輩にしごかれるイメージです(苦笑)。
絶対にわからないところは出てくる
副業レベルでも、勉強し続けないとダメなんかいな
と思った人もいるかもですが、答えは「Yes」です。
言葉では表しにくいですが、必要に迫られて。
わからないところを調べて解決する場面が、確実に出てきますね。
- クライアントに何かを作って納品する+アフターサービス
- アプリなら、作った後のアプデの対応(不具合・要望)
プログラミングは「一度作ったら自動販売機のごとくお金が入ってくる不労所得的な副業」みたいな「楽して稼ぐ」という世界ではないです。
意識低い系でも思い返してみれば色々とやってるかも
ちなみにひよこSEは、「エンジニアの勉強会には参加しないし、最新技術っておいしいの?」的な意識低い系のエンジニアなのですが(*´ω`)。
それでも、「明日でいいや」って思って切り上げたところが、ふと気になって業務後にGoogle先生に軽く聞いてみたり。
初めて、linuxを触ることになったときは、mkdirとか言われても意味わかんなかったから。
休みの日に、辞書代わりに1冊本を買いに行って今でも本棚にあります(-_-;)。
「意識低い系で生き残るにしても、思い返してみればいろいろやってるな~」って感じです。
その3:プログラミングができるだけじゃ、ぶっちゃけ価値はない
プログラミングというのは、「お客様の業務を改善する」みたいな感じで、あくまでも何かを実現するための手段であって。
「今はRubyというプログラミング言語が流行ってるから勉強しました!」みたいな感じだと、ぶっちゃけ何も価値がないです。
業務だとプログラミングはスキルの1つ
実際の業務だと、プログラミングはスキルの1つにしかすぎません。
どんなプログラムにするかを決める設計(基本設計・詳細設計)や、さらにその先の予算・人員管理といった、営業やマネジメント寄りのお仕事を任されたり。
先輩を見ていると、早くて30代。遅くとも40代までにはマネジメント側に回るイメージです。
マネジメント側に回る以外だと、わからないところは何もなくて「どっからでもかかってこい」的なプログラマーになってないと厳しいです。
副業の場合
例えばクラウドソーシングにあるプログラミングの案件。
※Ruby推しのプログラミングスクールが増えてきた印象なので、Rubyで検索してみました。
本業の片手間レベルで勉強して、対応できそうでしょうか?
最後に
冒頭でも言った通り、プログラマーというのは専門職です。
「30代からプログラミングを今から学んでももう遅いのか?」と言われれば、「可能性はゼロとは言わないけど、ダメ元の気持ちで」が答えです。
決して華やかな世界ではなく、むしろ地道な努力と調査の連続。
楽という話は決してなくて、学び続ける姿勢がないと厳しいものがあります。
・・・いや。
もしかしたら、「もう遅いのか?」という言葉のうらには
- 残業続き/上司の顔を見たくない
- プログラミングは楽して稼げそう
- (なんなら)セミリタイア・FIREしたい
というのが根底にあって。
それを打開するために「いや、今からでも行けるよ!」という意見が欲しいだけなのかもしれません。
今の仕事に不満があるのだとしたら、プログラミングではなく、転職のほうがよかったりします。
それでも、もし30代で本格的にプログラミングを勉強するなら、ひよこSEから質問をさせてください。
「プログラマーの世界は地道な作業の連続で、勉強し続ける必要があります。初心者が決して楽に稼げる世界ではないし、3年もしないうちに挫折する人が大勢います。なので、あきらめてください。」と言われたら、あきめますか?
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