私大文系卒、基本情報・応用情報技術者の両方を持っているひよこSE(@PiyoOct)です。

文系だけど、基本情報技術者試験は合格できるの?
勉強方法は?
と思っている人向けの記事です。
結論から言うと、基本情報技術者試験の勉強方法は、「過去問演習を最低5回分繰り返えせば合格」です。
勉強時間の目安は、100~150時間。1日3~4時間だとしたら1か月前後です。
地道に過去問演習を繰り返すことが近道。正しい方法で勉強して、合格を手にしましょう。
基本情報技術者試験の勉強方法は、過去問5年分(5回分)を繰り返す
基本情報技術者試験のベースとなる勉強方法は、「過去問5年分の演習」です(正確に言えば5回分)。
アルゴリズムの問題について補足すると、文系でプログラミング未経験だと、過去問に全く歯が立たないと思うので。
過去問演習に入る前に、参考書でのインプットが必要です。
言葉では説明しづらいのですが、問題がわりと独特なところもあり。
やはり慣れの部分が強いので「参考書で基礎をインプットしたら即、演習」です。
基本情報技術者試験の試験制度【2023年からの新制度】

「もう知っているよ」っていう人は、ここは飛ばしてください。
基本情報技術者試験の試験制度について、かんたんに説明すると下記のとおり。
2023年から、大きく試験制度が変わっているので、古い参考書を使っている人は要注意です。
- 通年試験で事前予約制
⇒(「再受験規定(リテイクポリシー)を含む受験規約」は今のところ非公表
⇒個人的な予想だけど受験は2~3か月前に申し込まないと、できない制度かと - 科目Aと科目Bがあり、どちらも60点以上で合格
- 科目A/科目Bは、ともにマークシート
- 科目Aは、全60問90分で全問必答
- 科目Bは、全20問100分(8割がアルゴリズム、2割が情報セキュリティ)で全問必答
- 採点方式にIRT方式を採用。ひとことで言うと「受験者の出来/不出来で配点が上下する」
試験制度について詳細を見たい方は、IPAの公式サイトを見るか、別の記事でまとめています。
旧制度でも十分時間が足りない試験でしたが、新制度になって「よりいっそう、時間が足りない試験」になった感が強い(とくに、科目Bは1問5分)ので、試験内容についてはしっかりと把握しておきましょう!
勉強スケジュールは遅くとも1か月前。科目Bを先に着手で100時間
スケジュールの例は、下記のとおりです。
- 1か月前:アルゴリズムの参考書を読む
- 3週間前:とにかく、アルゴリズムの演習をする
- 2週間前:午前問題を解き始める(午前問の参考書は読むのではなく辞書がわりに)
- 1週間前:セキュリティの問題を解きつつ、午前の知識を固める。隙あらば、アルゴリズム
- 3日前:総復習(午前は、暗記なので必ず欲しい)、アルゴリズムの仕上げ
ひよこSEが合格したときのスケジュールを新制度向けに書くと、たぶんこんな感じになるかと。
基本情報技術者試験の勉強期間は、1か月が目安
基本情報技術者試験の勉強期間は、受験日を決定してから、遅くとも1か月前から。1日の勉強時間は3~4時間とします。
1か月(30日)毎日勉強して、100時間前後。
試験前は、スパートをかけると思うので、100~150時間が勉強時間の目安です。

もう少し余裕を持ちたいと感じた人は・・・。
1.5か月前から始めるとか調整してくださいまし。
アルゴリズムとは、はじめに着手
アルゴリズムは、1週間だと短すぎです。短期間で、攻略できるものではないので。
長い時間(最低2週間、自信がなければ3~4週間)かかることを前提に。
トータルで1か月かけてインプットするので、はじめに着手です。
ひよこSEは、愚かなことに午前⇒午後の順番(新制度でいう科目A→科目Bの順番)で勉強したので、1回落ちています。
【関連記事】実は1回落ちた。ひよこSEの基本情報技術者試験の不合格体験記

アルゴリズムの1か月前のインプットは、遅れると絶対間に合いません。
泣きを見ます!
基本情報技術者試験の科目A(午前)の勉強方法は、過去問暗記で勝負
基本情報技術者試験の科目A(午前問題)の勉強方法は、直近の過去問5回分の文章と答えをできるだけ多く覚えることが重要。
2つのポイントさえ押さえれば、それほど怖くありません。
- 過去問を1問でも多く暗記すること(直近5回分)
- 1問あたり1分50秒程度で解けるようにすること
午前問題の勉強方法は、条件反射になるくらい過去問暗記をする

ああ、何回も見たよこれ
過去問を繰り返して、問題文を見たとたんに条件反射のようになれば完璧です。
多少わからないところがあっても、気にせずにガンガン問題を解きまくりましょう。
「基本情報技術者試験の午前問題の勉強方法は「問題の暗記」を過去問5年分繰り返す」という記事で詳細は説明しているので、ぜひ読んでみてください。
基本情報技術者試験の科目A(午前問題)のおすすめの参考書
基本情報技術者試験の科目A(午前問題)のおすすめの参考書は、下記の2つです。
ひよこSEは、午前試験をイラスト付き参考書と過去問題集で突破しました。
- イラスト付き参考書
- 過去問題集(直近5回分)
これらを使いこなしして、過去問演習を繰り返します。
基本情報技術者試験の科目Bの情報セキュリティの勉強方法
科目Bの情報セキュリティの勉強方法は、午前と同じく過去問演習がベースです。
文章を時間内に正しく読んで答えられるように、慣れること
科目A(午前)の知識+文章をよく読んだり、正しく計算できれば得点できる箇所が多いので(新制度でも、おそらくこの傾向は続くはず)、演習を重ねて慣れるようにしてください。
情報セキュリティは、科目Bの2割出題されるので、20×0.2=4問(多くても5問までかと)。
時間配分は、次の通りです。
- 情報セキュリティ:1問あたり、4~5分

基本情報技術者試験は、時間が足りない試験。
時間は必ず測って演習して、時間が過ぎたら
いさぎよく諦めるのがポイント!
情報セキュリティは、旧制度では得点源
情報セキュリティは、必須であるからか、旧制度では難易度がやさしめであることが多かったです(たまに難しいときもあったけど)。
午前の知識と、一般常識(「普通に考えたらダメでしょ」的なこと)を問う問題が出題されるので。
基本的な用語を覚えたうえで、落ち着いて回答するのがポイント。
基本は得点源です。
「基本情報技術者試験の情報セキュリティの勉強方法は過去問で慣れるのが肝心」を読んで、しっかり対策したりましょう。
【用語集もみてね】情報セキュリティの用語集
午後の選択問題のおすすめ【新制度では全問必答】
2023年から、大きく試験制度が変わり、データベースやソフトウェアの出題はなくなります。
基本的には、情報セキュリティと同じく、午前の知識を固めながら慣れるイメージで。
選択問題は・・・。基本的にはネットワーク以外ならなんでもいいです(´▽`*)。
※上の記事でデータベースについて解説していますが、SQL文をきちんとやりだすとそれだけで1か月コース。英語的フィーリングでどうにかする感じで。

基本情報技術者試験の科目B(午後)のアルゴリズムの勉強方法
科目B(午後問題)のアルゴリズムは、とにかくトレースに慣れるために1か月前より着手してください。
ポイントは、トレースを丁寧に!
勉強方法のポイントは、下記の通り。
- 参考書を理解できるまで、丁寧に読み込む
- 実際に手を動かしてトレース。「なんとなく」で終わらせない
- アルゴリズムの時間配分は、1問あたり4~6分。必ず測ること。
(旧制度の過去問つかうなら、40分で解くこと!)
使用する参考書は次の2つ。
- うかる!基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編] 2022年版 福嶋先生の集中ゼミ
- かんたん合格 基本情報技術者過去問題集(午前と同じ参考書なので省略)
「福嶋先生の集中ゼミ」と、「かんたん合格 基本情報技術者過去問題集」では過去問が重複するので、ほとんど「福嶋先生の集中ゼミ」がメインになります。
時間をかけて丁寧に理解する
1か月前から取り組んで、手でトレースしながら、じっくり、みっちり仕上げます。
参考書を読んでいる最中に、トレースする場面があったら必ず紙に書いて理解。「何となく」で終わらせないでください。
■理解不能な自分だけのメモを作るイメージでとにかく書きだす!

かんたん~ふつうの問題を回答できれば、合格圏内
ここまでやって、かんたん~ふつうの問題(受験者の5~7割程度が正解できる問題)をとるのがやっとかと思いますが、十分合格圏内です。
とにかくトレース。実際に紙に書いて理解できるまで。
問題文の言っていることを紙に書きだして理解したり。
何度も”i”やら”j”、アウトプットの変数の変化を追ってください。
【関連記事】基本情報技術者試験のアルゴリズムの勉強方法はトレースが最重要。100%理解するまで手を動かす
午後問題の選択言語の勉強方法【新制度はアルゴリズムに統一される】
2023年から、大きく試験制度が変わり、表計算やJavaの選択言語はすべてアルゴリズムに統一されます。
ここでは、表計算・Javaの勉強方法について書きます。
アルゴリズムと同様、参考書で理解して、時間を測りつつ演習です。
問7~11(ソフトウェア開発):40分
午後問題の表計算では、マクロは基本捨てる
表計算は、水平照合とか、実際に使われるエクセルもどきの関数の使い方がイメージできないと正答できません。

どうすればイメージできるようになるの?

できれば、参考書片手に、エクセルで実際にやってみるのが一番!
後半のマクロの問題は、捨てるか、さわりだけ解くのが正解。
アルゴリズムの後半と同じく、正確さとスピードが問われるので。
解けたらそれはそれでよしですが、深入りは禁物。いっそのこと捨ててしまうのもアリの選択です。
Javaを選択するなら、まずは文法
Javaも基本的にはアルゴリズムとか表計算と同じで時間を測って演習。
まずやることは、文法はしっかりとマスターしてください。
ある程度基礎が固まって、問題の形式に慣れてくれば
構文や条件分岐の問題(例えば、拡張for文とか三項演算子とか)少しプログラム読めばすぐにおかしいとわかる選択肢
は、時間内に正答できるようになるかと。
「意味が理解できなくても文法で正答できる問題」が英語の文法問題にあるのと同様で。
Javaでも「プログラムの内容が全く分からない」としても正解できる問題があって得点源。
設問の後半は、正確なトレースが要求されるし、余裕があれば解くようにしましょう。
プログラミングの基礎は、参考書かE-ラーニングで身に付ける

Javaとか選択するとき、プログラミングの基礎ってどうやって身に付けるの?
結論から言えば、参考書を読むのもよし。E-ラーニングを活用するのもアリです。
ひよこSEは、スッキリわかるJava入門を使いました。docojava上で開発します。
また、UdemyというE-ラーニングの「Javaプログラミング入門講座」を活用するのもあり。

動画形式なのはスムーズに学習できそう!
Udemyの「Javaプログラミング入門講座」がセール価格(2,000円くらい)であれば、参考書と値段がさほど変わらないです。
「動画形式のほうが学びやすいよ」という人は、Udemyのほうが速く学習できるのがメリット。
お好みで選んでくださいね。
Udemyと参考書のどちらを選ぶにしても、カンペキでなくても正解できるようになるので、細かいところで止まらずに、1週することを優先してください。
電車の中で勉強できるスタディングのような動画教材も選択肢
中には、自宅で机に向かって、計画的に勉強するのが苦手な人もいると思います。
そんなときは、スマホを片手に空き時間に動画で1コマずつ学べる、スタディングの基本情報技術者試験講座も選択肢に入るかと。
動画なので、電車の中でも見ることができる
スタディングの基本情報技術者試験講座は、すべてスマホで完結します。

動画で基礎を学びつつ、過去問題集もあるので、講座⇒過去問、過去問⇒講座のように往復できるのと。
あとは、直前模試もあるので、学習の進み具合も把握できるのがいい点です。
価格は36,800円。専門学校に通うよりは安い
スタディングの基本情報技術者試験講座の価格は、36,800円。
大原やTACといった専門学校の総合講座は、10万円前後はかかるので、値段は安い部類。
市販の参考書の唯一の難点は、分厚い点。キタミ式だとこんな感じです。

過去問集もアルゴリズムも、同じくらいのボリューム感です。
電車とかで勉強するときはスタディングの方が分があるけど。
参考書(午前・アルゴリズムと選択言語)と過去問集でいけるなら、4冊で8,000円程度。
スタディングと市販の参考書にするかはお任せします。
まとめ:過去問をベースに勉強をすすめていく
基本情報技術者試験に文系でも合格できる勉強方法と方法をまとめます。
結局のところは地道な過去問演習と、基礎のインプット+慣れが必要です。
アルゴリズム系の問題は、基礎的な部分(受験者の5~7割が取れる)を確実に得点して、捨てる問題に時間をかけない、優先順位づけが重要です。
他にも、時間配分だったり、個別の対策など。この記事だけでは語りきれなかった部分もあるので、続けて読んでみてくださいね。
勉強のスパートをかけていきましょう!
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