どうも!ひよこSE(@PiyoOct)です。
期待値を数Aで勉強したけど、わけわかんない。
「これくらいの値になるだろう」という予想するのが期待値!
さて、「これくらいの値になるだろう」と予想するのが期待値ですが、押さえておくべきポイントは、たった一つ。計算方法だけです。
これが理解できていれば、期待値は楽勝です!
期待値とは、平均の予想のようなもの
そもそも、期待値って何?何のために出すの?
「これくらいの値になるだろう」と平均を予想するのが期待値!
平均を予想するために、確率となんかの値をかける
「平均を予想する」ために、期待値というのがあります。
あくまでも予想です。
ってことは、あてにならなかったりする?
・・・その通りです。
実際にどうなるかは、また別問題です。
あくまでも、「●●のようになることが期待できる」っていうのを求めます。
平均と期待値の違い。平均は実際の値で、期待値は予想
平均と期待値って、似ているよね?何が違うの?
期待値は、あくまでも予想。平均は実際の値です!
例えば、テストの平均点をイメージしてください。
平均点を求める方法は、学年なり、クラス内の生徒が取った点数の合計を人数でわってあげれば、求めることができますよね!
(平均点)=(全生徒の合計点)÷(人数)
あるテストで、Aくん50点・Bくん60点・Cちゃん100点なら平均点は、
(50点+60点+100点)÷(3人)=210÷3=70
70点が平均点です。
反対に、期待値は、「予想」です。
予想なので、理論上の値です。
例えば、Aくん50点・Bくん60点・Cちゃん100点を取ったテスト。
難易度が同じようなテストをもう一度すれば、「たぶん平均点は70点」になりますよね。
期待値は、この、「たぶん」を確率を使って求めに行きます。
ここら辺の理屈は、テストには出ないので、これから説明する計算方法だけ知っておけば問題なしです!
期待値の計算方法
期待値の計算方法は、「確率×なんかの値(サイコロの目・点数とか金額)を全部の事象で求めて足すこと」です。
例)1/2の確率で1000円の当たりが出るが、1/2でハズレ、0円となるくじがあったとします。
このくじの期待値を計算してあげると、500円となります。
「確率×なんかの値(サイコロの目・点数とか金額)を全部の事象で求めて足す」
=(当たりが出る確率×1000円)+(ハズレが出る確率×0円)
=(1/2×1000)+(1/2×0)
=500+0=500
期待値の具体例は?
期待値の身近な具体例は、パチンコとか宝くじ、サイコロの目あたりですね。。。
例えば、サイコロの目は1,2,3,4,5,6の6つ。それぞれの出現確率は、すべて同じ。1/6です。
なので、サイコロの目の数字を期待値にすると、
(1の目が出る確率×1)+(2の目が出る確率×2)+(3の目が出る確率×3)+(4の目が出る確率×4)+(5の目が出る確率×5)+(6の目が出る確率×6)
=(1/6×1)+(1/6×2)+(1/6×3)+(1/6×4)+(1/6×5)+(1/6×6)
=(1+2+3+4+5+6)/6
=21/6=7/2(3.3333333・・・)(3.5)⇒指摘いただいた方、大変失礼しました(-_-;)。
サイコロの目の数字を平均すると、3.3くらい3.5になるってことですね!
期待値の暗黙の了解として、整数にならない場合で、問題文に何も書かれてない場合は、約分したうえで分数のままで問題なしです!
期待値の演習問題(文章題)2問
期待値の演習問題(文章題)2問を作ってみたので、チャレンジしてください!
大問1
とあるじゃんけん大会で、参加費の1,000円を支払って、主催者とじゃんけんを行う。
- 参加者が勝ちの場合は、1,500円
- あいこの場合は、800円
- 主催者が勝ちの場合は、400円
上記のように賞金がもらえる場合、次の(1)~(3)の問に答えよ。
(1)このじゃんけん大会で、参加者が得られる賞金の期待値を求めよ
(2)このじゃんけん大会に参加するのは、損であるか得であるかを答えよ
(3)参加費1,000円を上回る期待値となるのは、参加者が勝ちの場合の賞金がいくら以上の場合か?
※ただし、あいこの場合の賞金と、主催者が勝ちの場合の賞金は、変わらないものとする。
大問2
1~6の目が刻まれた、大きさが異なるサイコロが2個ある。
大小2個のサイコロを振ったときに出た数字の積に応じて、下記のように得点をつける。
- 出た目の積が偶数の場合は、積を1/2して、得点とする。
- 出た目の積が奇数の場合は、積を2倍して、得点とする。
- ただし、ゾロ目(2個とも同じ目)の場合は、積ではなく、和を得点とする。
この場合、大小2個のサイコロを振ったときの得点の期待値を求めなさい。
期待値の文章題の回答
期待値の文章題の回答を書きますね!
大問1:いさぎよく書き出す
まとめると、
- 参加費は1000円
- 参加者が勝ちなら1500円
- あいこなら800円
- 主催者が勝ちの場合は、400円
ですね。
じゃんけんは、知っている人は知ってると思いますが、勝ち・あいこ・負けの確率はすべて同じで、1/3です。
知らなかったとしても、いさぎよく書き出せばOK!
参加者の手 | 主催者の手 | 参加者の勝ち・あいこ・負け |
---|---|---|
グー | グー | あいこ |
グー | チョキ | 勝ち |
グー | パー | 負け |
チョキ | グー | あいこ |
チョキ | チョキ | 勝ち |
チョキ | パー | 負け |
パー | グー | あいこ |
パー | チョキ | 勝ち |
パー | パー | 負け |
(1)このじゃんけん大会の期待値は、
(1/3×1500)+(1/3×800)+(1/3×400)
=(1500+800+400)/3=2700/3=900
900円(答え)
(2)じゃんけん大会の参加費は、1000円であるのに対して、(1)より期待値は900円。
したがって、参加するのは損である。(答え)
参加するたびに、100円なくなっていく計算・・・
(3)参加者が勝ちの場合の賞金をXとする。
参加費1000円を上回るためには、
(1/3×X)+(1/3×800)+(1/3×400)>1000
(X+800+400)/3>1000
(X+800+400)>3000
X>1800
つまり、賞金の期待値が、参加費を上回る場合は、
参加者が勝ちの場合の賞金が1801円以上(1800円より大きい)となる。(答え)
勝ちの場合の賞金をXとするのは、できてほしい!
大問2:いさぎよく書き出す
- 大きさが異なるサイコロ
- 出た目の積が偶数の場合は、積を1/2して、得点とする。
- 出た目の積が奇数の場合は、積を2倍して、得点とする。
- ただし、ゾロ目(2個とも同じ目)の場合は、積ではなく、和を得点とする。
このルールで、サイコロの目と得点を書き出すと下記の通りとなる。
(小)の目/(大)の目 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | よこの得点計 |
1 | 2 | 1 | 6 | 2 | 10 | 3 | 24 |
2 | 1 | 4 | 3 | 4 | 5 | 6 | 23 |
3 | 6 | 3 | 6 | 6 | 30 | 9 | 60 |
4 | 2 | 4 | 6 | 8 | 10 | 12 | 42 |
5 | 10 | 5 | 30 | 10 | 10 | 15 | 80 |
6 | 3 | 6 | 9 | 12 | 15 | 12 | 57 |
たての得点計 | 24 | 23 | 60 | 42 | 80 | 57 | 286 |
大きさが異なるサイコロの目が出る確率は、どれも均等で1/6。
なので、サイコロの目のそれぞれの組合せが出る確率も、1/6×1/6=1/36
得点計は、上記の表より、286である。
したがって、求める期待値は
(得点計)×(それぞれの組合せが出る確率)=286/36=143/18
143/18が期待値となる。
全部書き出してしまった方が早い問題もある!
とりあえず、この2問ができれば、期待値の基礎は理解できています!
あとは、順列や組み合わせなどとの、融合問題を演習しながら固めていってくださいね!
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