「IT企業・IT業界」と聞くとなんとなく
- かっこいい
- 華やかで先進的
- デキる人ばかり
みたいなイメージを持ってる就活生も多いはず。
ひよこSE(@PiyoOct)も高校生くらいの時、同じように考えていました。
いざ、実際にシステムエンジニア(SE)になってみると。高校生の時のイメージは「半分ウソ、半分ホント」だなぁと。言ってしまえば、企業次第で、他の仕事と大差ないです。
- IT業界って、かっこいいのか?
- そもそも、どんな仕事をしているのか?
について、ぼんやりとIT業界を志望している人向けに説明したいと思います。
実際にIT企業のインターンに行ったり選考を受けるときは、リクナビ・マイナビの有名どころに合わせて、インターンも含めてオファーがもらえるOfferBoxも活用したってください。
かっこいいIT企業と、そうでないところがあるので他の仕事と大差ない
結論から言えば、
- 「かっこいいイメージの企業」
- そうでない、「サラリーマン的なIT企業」
のどちらもあり得ます。
会社による。普通のサラリーマン的なITとかっこいいITがある
つまりは、「会社によるし、他の仕事と大差ない」と思います。
ちなみに、ひよこSEなりに、近しいイメージを書くとこんな感じ。
- サラリーマン的なIT企業:普通のサラリーマンと大差なし。スーツを着てピシッと
- かっこいいIT企業:Webサービスや人工知能系などの、これから伸びる分野の企業
サラリーマン的なIT企業
サラリーマン的なIT企業は、業界用語になりますが「SIer(エスアイアー)と、システムインテグレーター」いって、お客様(大企業)から「こんなシステム作ってほしいんだけど」的な依頼を受けてシステム開発するのがお仕事。
ほとんどの場合、お客様は誰でも知っているような大企業なので、スーツを着てお仕事です(-_-;)。
かっこいいIT企業
逆に、就活生がイメージする「かっこいいIT企業」は、Webエンジニアに分類される企業のこと。
具体的な名前を出してしまうと、サイバーエージェントとかDeNAとかサイボウズあたり。
サイバーエージェントの1日に密着してみた系の動画の雰囲気が、たぶん「かっこいい」のイメージのままかと。
システムエンジニア(SIer)の場合は、サラリーマン的なIT企業

ひよこSEは現在、SIer(システムインテグレーター)の企業で、SE(システムエンジニア)として働いてます。
もう一度書いておくと、SIerは、トヨタとかメガバンクのように、誰でも知っているようお客様(大企業)から「こんなシステム作ってほしいんだけど」的な依頼を受けてシステム開発する企業のこと。いわゆる「システムエンジニア(SE)」は、「SIerのエンジニア」です。
スーツを着て作業。お客様のオフィスでシステム開発
まず、かっこいいイメージから「私服なの?」と思う人もいるかもですが、スーツを着て、お客様のオフィスで作業。

スーツを着て、お客様のオフィスで作業って、なんだか普通のサラリーマンみたい。
そういうことになりますね。ひよこSEは、サラリーマンっす(´▽`*)。
入社後に、プログラムの書き方をお勉強

じゃあ、仕事内容はかっこいいの?
・・・まぁ、これも普通です(*´ω`)。
ふつうの会社と同じで、入社後にキッチリと教育。プログラムの書き方をお勉強します。
それを実際の業務で使いながら、プログラミングとか、システム開発のいろはを覚えていくイメージ。
SIerで作るシステムは、お客様ありきのシステム。「どんな業務課題があって、それをシステムでどう解決するか?」を考える必要があるので、地味にコミュ力が求められます。
SEのくわしい仕事内容については、「SEの仕事内容は?わかりやすく4つに分類して文系大学生向けに現役SEが説明」という記事でまとめているので、ぜひ一度読んでみてくださいね。
3Kって言われるように、SEをむしろブラックと考えている人もいる
就活(ひよこSEの就活体験記の第9話を見てね)の際に、システムエンジニア(SE)になることを友人に伝えたところ、

IT系は絶対キツイよ
と言われたことも。かっこいいの正反対、「IT=ブラック」と考えている人もいるくらい。
- キツイ
- 帰れない
- 給料が安い
という、「3K」(頭文字が、みんな”K”だから)にも例えられる、「あれ?かっこいいって話をしてなのに、今度はブラック?」みたいな、よくわからんイメージを持たれているのがIT業界(-_-;)。
きついところはきついっす。
確かに残業もあるけど、結局は会社次第


ええっ?怖い!ITやめようかな。
と思った人は、ちょいと待ってください(苦笑)。
- キツイ
- 帰れない
- 給料が安い
の3Kにひっかかる可能性はどの業界でも同じ。ITだけ特別ブラック的なことはないし、ふつうのサラリーマンとの差を感じた場面がありません。

ほとんどの会社は3Kでなく普通の可能性のほうが、絶対、絶対高いです!
っていうか、3Kばっかだったら、「日本のIT企業」がこの世からなくなります。
SIerは、かっこよくないかも。残業もたまにあるけど、いいところもある
3年間、SIerのエンジニアとして働きましたが、帰れないと思うほど残業はしていないです。
夜遅くまで、23時くらいまで作業したことももちろんあります(苦笑)。が、それも毎日じゃないので普通に仕事をこなす感じで作業をしていました。
納期(=期限)が近づいたときは大変だけど。逆にメリットもあったりで、気楽に作業ができます。
▼メリットの一例
- 仕事がふつうにこなせれば、なにも言われない
- 営業成績のように、誰かと競う必要性があまりない
システムエンジニアのイメージについてまとめ
というわけで、システムエンジニアの正しいイメージはこんな感じ。
- スーツをピシッと着て作業
- お客様のオフィスに出向いて(常駐して)システム開発
- プログラミングは入社後に勉強して徐々に覚えていく
- やってることは、普通の会社とたいして変わらない
かっこいいIT企業はWebサービス・ベンチャー系の会社に多い

かっこいいイメージのある企業は、具体的な会社を挙げたほうが早いかもしれません。
これらのIT企業に共通する特徴は、「伸びている分野を事業とする会社」であること。Web広告や検索エンジン(Yahoo!とGoogle)・配送システム(Amazon)・動画配信サービス(AbemaTVとか)など。
新しいことやってるイメージだし、華やかというか、かっこいいように思えるのも無理はないかと。
Webサービス系の会社の事業内容は、見るからにかっこいい
例えば、こんな感じの分野を手掛けています。
- web広告(yahooとかgoogle)
- ネットショッピング(Amazon)
- 無料ブログ(サイバーエージェントのアメブロ)
- オンラインゲーム(DeNa)
- ストリーミング配信(サイバーエージェントのAbemaTV)
どれもここ数十年くらいでできたサービスばかり。新しい技術やサービスを作ったのだから、ひよこSEから見てもかっこいい(*´ω`)。
トレンドの事業で成功したから、かっこいいITのイメージがある

webサービスや人工知能といった、トレンドや新しいサービス、市場規模が大きくなりつつある分野の事業で成功して知名度を高くなった企業は、いい環境・待遇で働くことができると思います。
その結果が「かっこいい」というイメージだし、だいたいは合ってますね(*´ω`)。
まぁ、サラリーマンというよりは「ビジネスマン」と言った方が正確です。
webサービスや人工知能の分野は一見、かっこよく見えるけど

華やかに見える企業の裏側は、とにかく、技術と売上にシビアな世界です。
- 成果に対して非常にシビア・競争が激しい
- デキる人が優遇される(デキる人しか優遇されない)
- 下手したら、まったく稼げずに撤退することもあり得る
これからの分野で稼ぐのは、夢はあります。

いいじゃん!夢を持ちたいな~

そのかわり、新しい需要を開拓し続けないといけないので、大変です。
これらの企業は、いわゆるハングリー精神とアイデア勝負。
- やりがいはあるけど
- 残業時間が長くなったり
- 思いのほか給料が少ない
みたいなことも起こりえるので、合う・合わないが重要だと考えていきます。

のんびりやりたいならSIerで、かっこいいことやりたいなら、Web系!
【関連記事】新卒文系でwebエンジニアになるには?自社開発に行く全5ステップを解説
まとめ:IT企業はかっこいい?SEは普通の企業。Web系はそうかも
- キツイとか言われてしまうIT企業
- かっこいいイメージのあるIT企業
について説明しましたが、結局のところ会社次第です。
- サラリーマン的なIT企業:普通のサラリーマンと大差なし。スーツを着てピシッと
- かっこいいIT企業:Webサービスや人工知能系などの、これから伸びる分野の企業
ただ、サラリーマン的なSE(システムエンジニア)と、Web系のようなかっこいいIT企業では、求められるものが違います。
- 【前者】確実に動くシステムを期限までに作る。大企業が使うシステムなので、「業務課題がシステムで解決できるか?」の方が重要
- 【後者】最新技術を用いた開発をしたりデザインしたり。新サービスのアイデアや技術力勝負
サラリーマン的なIT企業(SE)・かっこいいIT企業(Web系)のどちらに行くにしても

あなたはどちらがのエンジニアがいいですか?
という問いに答えられるように、これから、キャリアをしっかり考えてください。向き・不向きがわりとはっきりすると思うので。
IT企業のインターンに行ったり選考を受けるときは、大学の就活課やリクナビ・マイナビ、企業からオファーかもらえるOfferBoxを活用して就活を決めたってください。応援しています!
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