SE基本情報技術者試験の勉強法

基本情報技術者試験の時間配分は?解答時間の目安を決めてスキップがコツ

※2023年より、基本情報技術者試験は試験制度の変更があり、午後試験の選択問題が廃止となりアルゴリズムと情報セキュリティのみの全問必須回答になります。

【関連記事】【ガラリと変わる】基本情報技術者試験は2023年4月以降は通年試験に。アルゴリズムとセキュリティが重視されるように変更

本記事では、新制度向けの話として書いていきます。

どうも!ひよこSE(@PiyoOct)です。

時間が全然足りない。(特に午後のアルゴリズム)

基本情報技術者試験を勉強中の人は、試験勉強お疲れ様です。

過去問演習を重ねれば重ねるほど、時間配分がわからなくなっている人も多いと思います。

基本情報技術者試験が、時間が足りない試験である」ということが、試験前に分かっているだけでも試験勉強が進んでいる証。

時間配分の考え方をひとことで言えば、「解答時間の目安を決めてスキップがコツ」です。

これからブラッシュアップして合格目指しましょうね。

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基本情報技術者試験の科目A・科目Bの時間配分は?

基本情報技術者試験の科目A・科目B(旧試験制度の午前・午後)の時間配分について、さっそく結論を書きます。

科目Aは90分で、科目Bは100分が試験時間!

科目Bは、20題出題。セキュリティとアルゴリズムは、2:8とあるので、4問:16問としました。

  • 科目A(午前試験)の時間配分:1問あたり1分30秒×60=90分
  • 科目B(午後試験)の情報セキュリティ(4~5問出題):4~5分⇒16~20分
  • 科目B(午後試験)のアルゴリズム(15~16問出題):4~6分⇒60~96分
  • 受験番号などを記入:1分
  • 午後試験の受験番号記入の時間:1分
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基本情報技術者試験は、試験時間が足りないので時間配分が大切

過去問演習を重ねている人は、すでに気づいていると思います。基本情報技術者試験は、時間配分を間違えると時間が足りない試験です。

科目A・科目Bの問題数と試験時間は下記の通りです。

2023年の基本情報技術者試験の試験要綱

科目Aの時間配分についての概要

科目Aは、試験時間90分に対して、60問解く必要があります。

1問に使用できる時間は、

  • 90 ÷ 60 = 1.5 分 = 1分30秒

であり、2分もありません。

わからない問題は飛ばして次の問題を解くようにしてください。

【科目Aの勉強方法】基本情報技術者試験の午前問題の勉強方法は「問題の暗記」を過去問5年分繰り返す

科目Bの時間配分についての概要

※2022年度までは、「午後問題の選択問題」がありましたら、2023年度の試験より全問必須回答で、出題分野は情報セキュリティとアルゴリズムの2分野のみとなります。

基本情報技術者問題では、IRT方式(受験者のでき具合で配点が変わる)で採点されるので。

個人的な予想にはなりますが、イメージ的に科目Bの20問の配点はこんな感じになるかと。

  • 簡単な問題が5問:20点
  • ちゃんと勉強した人が得点できる問題が10問:60点
  • ほとんどの人が正解できなかった問題が3問:6点
  • 誰も得点できなかった問題が2問:4点

したがって、時間配分の例は下記の通りとなります。

  • 簡単な問題が5問:20点⇒4~5分使って、確実に得点
  • ちゃんと勉強した人が得点できる問題が10問:60点⇒5分~6分使って、確実に得点
  • ほとんどの人が正解できなかった問題が3問⇒3分で、「ん?」となったら捨てる
  • 誰も得点できなかった問題が2問:4点⇒3分で、「ん?」となったら捨てる

科目Bは、悪問や解ききれなかった問題にいかに時間をかけないか?がキー

科目Bは、「悪問や解ききれなかった問題にいかに時間をかけないか?」がキーになります。

かりに解答にかけられるMaxの時間の6分を超えても解答しきれなかった場合。

その設問だけでなく、残りの設問が回答できなくなってしまうので・・・

あきらめて次の問に進むようにしてください。

きちんと勉強したのに、解いている途中で「ん?」となった問題を捨てられるかがポイント!

はじめの3分で、あきらめるか?解き続けるか?の分岐がやってきます(ここで判断できるのが、一番いい)。

計算量や文章の長さや解け具合で判断。

一番遅くとも、6分たったら、キッパリあきらめるようにしてください!

【情報セキュリティの勉強方法】基本情報技術者試験の情報セキュリティの勉強方法は過去問で慣れるのが肝心

【アルゴリズムの勉強方法】基本情報技術者試験のアルゴリズムの勉強方法はトレースが最重要。100%理解するまで手を動かす

基本情報技術者試験の科目A試験の時間配分は1問あたり1分30秒

基本情報技術者試験の科目A試験の時間配分は1問あたり1分30秒です。

科目Aの1問あたりに使用できる時間を計算

科目Aは、4肢択一形式で試験時間は90分、60問回答します。

したがって、1問あたりに使用できる時間は、

  • 90 ÷ 60 = 1.5 分 = 1分30秒

となります。

1問あたり2分もないので、わからない問題は飛ばしてください。

時間配分的にわからない問題を考えている時間がもったいない

2019年の秋季試験の午前問題(旧試験だけど、過去問はつかえるはず)を見てみましょう。

問2 8ビットの値の全ビットを反転する動作はどれか。

ア. 16進表記 00 のビット列と排他的論理和をとる。
イ. 16進表記 00 のビット列と論理和をとる。
ウ. 16進表記 FF のビット列と排他的論理和をとる。
エ. 16進表記 FF のビット列と論理和をとる。

IPA「2019r01_a_am_qs.pdf」より筆者作成

わかった人は、すぐ解けたかと思います。

頻出分野なので、問題ごと覚えるように勉強しましょう。

解き方がわからないなら考えるだけ時間がもったいない

さて、この問題がわからなかった人へ。

・・・。

・・・。

解き方を知らないなら、いくら考えたところでわからないですよね?

解くためには

  1. 「排他的論理和」と「論理和」の意味を知っていること
  2. 2進数とか16進数の変換ができること

が必要になるので、この2つができない時点で、どうあがいても適当にマークすることになります。

答えと解説

8ビットの値を仮に2進数で、00001111 とします。
16進数の00は2進数で、00000000
16進数のFFは2進数で、11111111
欲しい結果は、11110000
です。

ア. 00001111 + 00000000 の排他的論理和 = 00000000
イ. 00001111 + 00000000 の論理和 = 00001111
ウ. 00001111 + 11111111 の排他的論理和 = 11110000
エ. 00001111 + 11111111 の論理和 = 11111111

となるので、ウが正解です。

なんとなくわかる気がして、結局わからなかったが一番怖い

本番で起こりうることとして

  1. 論理和と排他的論理和は知っている
  2. だから、どうにかすれば(?)解ける気がした
  3. でも、粘ったが結局わからずに時間が過ぎる
  4. 残りの問題を解くことができなくなる

という結果になるのが一番怖いです。

なので、くどいようですが。

わからない問題は、飛ばしてください。全て解き終えてからもう一度考えるようにしてください。

【科目Aの勉強方法】基本情報技術者試験の午前問題の勉強方法は「問題の暗記」を過去問5年分繰り返す

基本情報技術者試験の科目Bの時間配分は1問あたりMaxで6分まで

基本情報技術者試験の科目Bの時間配分は1問あたりMaxで6分までです。

科目Bは情報セキュリティとアルゴリズムの全問必須回答

科目Bは情報セキュリティとアルゴリズムで、20題出題され、全問必須回答です。

※2022年度までは、旧午後問題で選択問題がありましたが、2023年度の試験より全問必須回答となりました。

情報セキュリティの時間配分

「情報セキュリティ」は、4~5問程度が出題されます。

常識的なセキュリティ意識と科目Aの知識を問う問題も出題され、難易度が低いことが多いので4~5分を目安に回答を終えたいところ。

【情報セキュリティの勉強方法】基本情報技術者試験の情報セキュリティの勉強方法は過去問で慣れるのが肝心

上記の記事で、個別の対策は説明していますが、サンプル問題を見る限り、練習すれば十分に手が届く範囲かと。

「データ構造及びアルゴリズム」の時間配分

午後試験の残りの15~16問のうち「データ構造及びアルゴリズム」は必須回答です。

「データ構造及びアルゴリズム」は、プログラムを読み解く時間が必要。

配点も高いことが予想されるので5~6分は時間を確保したいところです。

【アルゴリズムの勉強方法】基本情報技術者試験のアルゴリズムの勉強方法はトレースが最重要。100%理解するまで手を動かす

アルゴリズムは、紙に書いてトレースするのに時間がかかります。

ただ、25回トレースする必要があったとして、うち20回はデフォルト値みたいなことも、ひよこSEがサンプル問題を解いてみた限りありそうなので、コツをつかんで効率よくトレースです。

午後試験の時間配分は、これで決まり

午後問題の時間配分は次の通りです。

  • 簡単な問題が5問:20点⇒4~5分使って、確実に得点
  • ちゃんと勉強した人が得点できる問題が10問:60点⇒5分~6分使って、確実に得点
  • ほとんどの人が正解できなかった問題が3問⇒3分で、「ん?」となったら捨てる
  • 誰も得点できなかった問題が2問:4点⇒3分で、「ん?」となったら捨てる

科目Bは、「悪問や解ききれなかった問題にいかに時間をかけないか?」がキーになります。

かりに解答にかけられるMaxの時間の6分を超えても解答しきれなかった場合。

その設問だけでなく、残りの設問が回答できなくなってしまうのであきらめて次の問に進むようにしてください。

基本情報技術者試験の時間配分についてまとめ

科目A(午前試験)の時間配分のポイントは次の通りです。

科目A試験は、試験時間90分に対して、60問解く必要がある。
1問に使用できる時間は
90 ÷ 60 = 1.5 分 = 1分30秒
であり、2分もない。
わからない問題は飛ばして次の問題を解くようにする

科目Bの時間配分の例とポイントは次の通りです。

  • 簡単な問題が5問:20点⇒4~5分使って、確実に得点
  • ちゃんと勉強した人が得点できる問題が10問:60点⇒5分~6分使って、確実に得点
  • ほとんどの人が正解できなかった問題が3問⇒3分で、「ん?」となったら捨てる
  • 誰も得点できなかった問題が2問:4点⇒3分で、「ん?」となったら捨てる

■設問の解答時間の目安を超えても解答しきれなかった場合

その設問だけでなく、残りの設問が回答できなくなってしまうので、あきらめて次の問に進むようにする

受験時の時間配分・問題の取捨選択で、基本情報技術者試験を合格したりましょう!

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