フリーランスもありかも。なんだか楽そうだし!
みたいな話を、同じプログラマーの友人とひよこSE(@PiyoOct)は、よく口にします。
会社員のひよこSEも、「どうなんだろう?」とよく自分でも考えたり。なんだか、憧れる。
さて、「フリーランスエンジニアになるのはありか?やめとけ?」という問いに対して個人的な意見を書くと、「あり。ただ、楽するためだけならやめとけ。せめて優秀になれ」です。
フリーランスになるメリット・デメリットを踏まえて、考えてみました。
フリーランスエンジニアはありだけど、楽するためだけならやめとけ
フリーランスエンジニアになろうとを考えている人の中には、
週5で9時17時が嫌だから!
みたいに、朝が苦手だし的な感じで考えている人もいるかもです。ひよこSEもだけど(-_-;)。
楽するためだけならむしろ厳しい世界
ただ、個人的な意見としては・・・。
そんなに簡単な世界なら、みんなフリーになってる!
たしかに案件によっては、週5で9~17時の縛りはなくなるかもしれません。
・・・が、フリーランスは、自営業(=労働基準法が適用されない)。カタカナの横文字(?)なので、少しわかりにくいかもですが、立派な自営業のエンジニアです。
「自営業」=「働きたくない人向けのワークスタイル」とするちょっと乱暴だなぁ(*´ω`)。
というのがひよこSEの率直な意見。むしろ大変になりそうで、楽するためだけなら厳しい。
他の人が1日かかるような作業が3時間で終わっちゃいます。だからフリーになれます!
みたいにそれなりのスキルがあるなら、「フリーランスエンジニアになるには?2~3年実務経験を積んで副業か独立する」からなったってください。
優秀だから少ない時間で稼げるとかの理由がほしい
作業が3時間ですべて終わっちゃうような優秀な人の単価はいい意味でえげつないわけで。少ない時間で楽して稼げる自信があるなら、それこそフリーランスは自由だしメリットもあったりするわけで。
我こそは、優秀なエンジニアだ!
という人は、「フリーランスになったほうが楽だし稼げるかもしれないね」と言う話になります。
「そこまではちょっと・・・」みたいに、会社員のままのだとしても、副業としてフリーランスをやるのはあり(「【補足】フリーランスエンジニアとして副業するのは大いにあり」をみてね)だと思っています。
フリーランスエンジニアのメリットは3つ【スキルあれば楽できる】
システムエンジニア(SE)がフリーランスになるメリットは次の3つです。
フリーランスは「自営業」なので、実力主義の世界。
とにかく稼ぐための経歴のある人が有利であることは間違いなく。
シンプルに作業単価が高くなるので、スキルある人は少ない時間で楽できりします。
スキルに加えて、そもそも良い案件を紹介してもらえるような人脈も大切だったり!
その1:働き方に幅が持てる
システムエンジニアがフリーランスになる1つ目のメリットは、時間に融通が利くため、働き方に幅が持てます。
育児や介護している人からすればメリットは大きい
- 主婦の人で、保育園の送迎等をする人
- 両親の介護の必要な人
もし、正社員として9時-17時で働くのが無理な人からすれば、フリーランスのほうがいいです。
短時間勤務が導入されていても、正社員だと、なかなか使いづらかったりしますよね(´▽`*)。
準委任契約(SES)の場合は、時間数の調整
働いた分だけお金がもらえる「準委任契約(SES)」の場合は、働く時間を調整すればいいだけの話。
SESのイメージですが
- 1か月20日×7.5時間 = 150時間×単価
みたいな感じ。
時間に融通を利かせようと思ったら、
- 1か月10日×7.5時間=75時間
- 1か月20日×4時間=80時間
みたいに、日数と時間数のどちらかを調整すればおっけいです。
請負契約の場合は、案件次第なのに注意
成果物が納品するところまでが仕事の「請負契約」の場合は、早く終わらせた分だけ、自由な時間が増えるのが特徴。
○○を1か月で80万円でおねがいします
みたいな依頼を引き受けたとします。
仮に、1か月で終える作業を、3週間で終えたとしたら、あと1週間は自由の身。
場合によっては、出社も不要。
ただし、逆もしかりなのをお忘れなく(´▽`*)。
仕事を完了させられなければ、長時間労働を強いられることも。
時間に融通が利くメリットでフリーランスになるなら、準委任契約(SES)一択です。
その2:現職の経験に応じて、単価が高くなる
スキルがある人からすれば、会社経由だった報酬が丸ごと自分のものになるのは、魅力的。
フリーランスエンジニアになる最大のメリットは、現職の経験に比例して単価も年収も高くなる点。
プロジェクトマネージャーとかの単価はビックリ。
5,000~6,000/hだったりします!
フリーランスエンジニアに求められる経験。最低でも基本設計あたりは経験しておきたい
フリーランスになるとまずは、「あなたは何ができますか?」ということが問われますよね。
システムエンジニア(SE)に一般的に求められる経験を、下記の通りまとめました。
- PM(プロジェクトマネージャー)
- PL(プロジェクトリーダー)
- 要件定義・見積り
- 基本設計(外部設計)
- 詳細設計(内部設計)
- プログラミング(言語は何か?)
- 単体テスト
- 結合テスト
- 総合テスト
- 運用・保守・ヘルプデスク
これらの経験があるほど、システム開発の現場では重宝されますし、年収も高くなります。
フリーランスになるなら、「おじさんになった時」を見据えて、「設計の経験」は欲しいところです。
INPUT・OUTPUTを整理したり、他システム連携のIF設計だったり、DBのテーブル設計だったりができるとよきです!
欲を言えば、PM経験があるといい。年収1,000万円も夢じゃない!
「欲を言えば」の話にはなりますが、PM(プロジェクトマネージャー)経験があれば、年収1,000万円も夢じゃありません。
「【年収800万】フリーランスのSEにおすすめのエージェントは2つ。単価が命」という記事でも紹介していますが、業界大手2社のエージェントの案件を検索してみてください。
繰り返しますが、現職で経験している業務の幅が広いほど、フリーランスの年収も高くなります。
メリットその3:出勤・人間関係がなくなる
フリーランスのメリットの3つ目は、会社にあった、出勤・人間関係という概念がなくなることです。
- 出勤時間が9時17時に縛られる必要はない
- いやな人と無理して仕事する必要もない
※ひよこSE的には、「フリーランスこそ出勤時間や人間関係を大切にするべき」という気もするので、くれぐれもやりすぎ(悪い態度をとったりすること)に注意。
フリーランスは、横のつながり(人脈)も地味に大切だったりするので。悪いうわさが流れると、いいことは何もないです・・・。
ただ、いざとなったときにノーを突き付けることができるのは事実なので、微妙な線ではあるけど、メリットと言えるかと。
フリーランスエンジニアのデメリットも3つ
フリーランスエンジニアになるデメリットも3つあります。
基本的には、メリットの裏返しの側面が強いです。
その1:本当に働き方に幅が持てるとは限らない
フリーランスの最大のデメリットは、本当に働き方に幅が持てるとは限らないこと。
どういうこと?
と思ったかもしれませんね。
仕事は、新規より継続のほうが簡単
当たり前の話をしますが、仕事を得る手段は、2つ。
- 新規契約
- 契約継続
そして、難易度を比較すると、
契約継続>>>>>>>新規契約
なのは想像できますよね。
案件を獲得したら、次の案件を考えるより、その案件を継続させることの方がはるかに楽!
楽する人と継続してフリーランス契約するところはない
契約を継続するために大切なのはスキルもそうですが、信用第一。
- (単に働きたくないから)「週3がいいや」
- (単に働きたくないから)「9時17時に縛られたくない」
邪(よこしま)な考えがバレなければ(あるいは有無を言わせない仕事ができれば)いいのですが。
ひよこSEが発注者の立場なら、週3とか時短で働く人は、「週5で9時17時」ができない事情がある人を優先します。
「楽するためだけ」が目的の人と、継続して契約を交わすところ(会社)は、果たしてあるか?
この点から考えると「楽するためだけにフリーランスになるなら、やめとけ」ですね(*´ω`)。
いろいろと権利を主張するなら、仕事は相当できないと厳しいと思う!
その2:経験が浅いと年収は思ったより低いかも
システムエンジニアに求められる経験を、少し前にも書きましたが、もう一度書きます。
- PM(プロジェクトマネージャー)
- PL(プロジェクトリーダー)
- 要件定義・見積り
- 基本設計(外部設計)
- 詳細設計(内部設計)
- プログラミング(言語は何か?)
- 単体テスト
- 結合テスト
- 総合テスト
- 運用・保守・ヘルプデスク
くどいようですが、これらのうち、できることが多ければ多いほど単価は高くなります!
フリーランスは、今あるスキルでの活躍が大前提【注意点】
フリーランスになると、「会社に教育される環境がなくなる」のは想像できますよね。
ということは、基本的には今あるスキルをベースに、個人で活躍していくことになるので。
自分で勉強できる部分ならまだしも、そうでないものも多く(予算管理とか)。
現職でできるだけ多くのことを経験しておきたいものです。設計、工数見積もりとか進捗管理あたり。
スキル第一主義。ないと判断されると・・・
プログラミングとテストしかできません
プログラムの設計や見積りもできます
という2人がいたら、見積もりもできる女性のほうが単価は高め。
「スキルがない」と判断されると、買いたたかれる可能性が高いです。
フリーランスエンジニアになるなら、とにかく単価命
フリーランスエンジニアになるなら、とにかく単価命。「単価はいくらで仕事をしますか?」というのは必ず意識しましょう。
「フリーランスSEの単価の相場はいくら?年収1000万円は可能なの?」でも書いたように、年収1,000万円なら、最低でも5,200円の単価が必要。
5,200円とまではいかなくても、最低限、これだけは欲しいなという目安を下記に書きました。
- 準委任契約であれば、年収700万円(単価4,000円弱)
- 請負契約であれば、年収800万円
これよりも低いなら、正直、フリーにならん方がいいですね(*´ω`)。
デメリットその3:出勤と人間関係に間接的に気を遣う
フリーランスの3つ目のデメリットは、出勤と人間関係に縛られない分、余計に気を遣うことになりやすいです。
フリーランスエンジニアは一見、自由だけど
あれ?解放されるんじゃないの?
- 時間に縛られないし、出勤という概念がない
- 仕事したくない人には、「NO!」といえる
確かに、フリーランスには、時間と人間関係から自由になるメリットがあるかもしれません。
システム開発は、基本的にはチーム戦
「周りと協力しながら作業できる人」は、多少仕事できなくても重宝されます。
- チームが忙しそうなのに、自分は働かない
- 仕事したくない人に対して、すぐにNOを突き付ける
よほど、できる人なら別ですが・・・(´▽`*)。
忘れちゃいけないのが、システムの開発は基本的にチーム戦であること!
「結局は、会社員時代と同じように仕事することになる」と勝手に想像しています。
フリーランスは「あり。ただ、楽するためだけならやめとけ。せめて優秀になれ」です。
【補足】フリーランスエンジニアとして副業するのは大いにあり
「会社員を辞めてフリーランスになる」話をしてきましたが、もし副業フリーランスを考えているなら。
むしろ、ジャンジャンやったるべきだと思っています。
例えば、「フリーランスになるならブログは1本持っておいて損はないよね」というのがひよこSEの意見。
ひよこSEは会社員だけど、普通にブログやってます!
「SEにおすすめの副業は3つ。休日に1万円稼ぐ方法を現役SEが解説」では、エクセルのマクロを組んだりで月に1万円稼げるサービスとして、ココナラがあったり。
他にも週2~3の案件もあって、月に10万円~20万円稼げるクラウドテックのようなエージェントも。
「会社員を辞めて」フリーランスになるのでなく、副業フリーランスであれば選択肢は広まりますね!
まとめ:フリーランスエンジニアはありけど優秀でないならやめとけ
フリーランスエンジニアになるメリットは3つあります。
デメリットも3つ。
デメリットを考慮すると、結局のところは「フリーランスはあり。ただ、楽するためだけならやめとけ。せめて優秀になれ」が結論です。
逆に言えば、スキルもあって、少ない時間で作業出来ちゃいます!
みたいな人にはおすすめ
メリットの部分が大きいと判断した人は、フリーランスを検討してみてくださいね!
コメント