SE基本情報に出るIT用語

SLA(Service Level Agreement)とは?サービスの質を保証するもの

どうも!ひよこSE(@PiyoOct)です。

SLAってなに?

ひとことでわかりやすく言えば、「サービスの質を保証するものや文章」のことだと思ってください。

「サービスの質」っていうのが、いまいちピンと来ないなぁ。

そもそもですが、システム開発は、めちゃくちゃお金がかかります(苦笑)。

1,000万円単位はふつう。大きな規模になれば、億単位もありえます(銀行だと、100~1,000億円単位なんてことも)。

だから、「テキトーに作って失敗」なんてのは許されない!

お金がかかる以上は、「ちゃんとしたシステムが出来上がる」のはもちろん。

  • 処理のスピードは、1万件につき●秒以内であることを保証
  • もし、トラブルが発生したらどうする?
  • リカバリは何日以内に行うか?

など、いろんなお約束事をシステムを作る側(開発ベンダー)と、使う側の人たちで、決めるわけです(当たり前に使えることを意味する「可用性」も、ここで求められる)。

身近にあるもので例えるなら、電気屋さんで買う家電についてくる保証書に近いものです。

スポンサーリンク

SLA(Service Level Agreement)では、サービスの質を保証する

SLA(Service Level Agreement)では、サービスの質を保証します。

  • Service=サービス
  • Level=レベル、求められる水準
  • Agreement=合意

システムを作る側、使う側で「これから作るシステムは、最低でもこうあるべきだよね」という質を保証して、文章化します。

SLAとはサービスの質を決める

ひよこSEの上司がプレゼン資料と文章を作っているのを見たことあります。まぁ、ごっつい!

個人的な話になりますが、「いつか、ひよこSEも作るんだろうなぁ」と思ったり(´▽`*)。

SLAで決める内容

SLAでは、こんなことを決めたりします。

  • 処理のスピードは、1万件につき●秒以内であることを保証
  • もし、トラブルが発生したらどうする?
  • リカバリは何日以内に行うか?

けっこう、普通のことだよね。

そうです。ただ、「システムが使えること」(カッコつけて言うと「可用性のあるシステム」)みたいな)。

「ふつうのこと」をあいまいにせずに、言語化して文章化しておくべきです。

冒頭でも言いましたが、システム開発をすると、お金がかかります。

テキトーなものができあがるのは、NGです(「ふつう」も人によって全く違うのが怖いところ)。

「SLA」とか、英語でかっこいい感じの言葉を使っていますが。

要するに、「質を担保しましょうね」ということをお互いが同意し、それを文章化します。

なので、電気屋さんで買う家電についてくる保証書のように、「ちゃんと動くことを保証するやつのシステム版」がSLAであり、それに沿って具体的な内容を決めるのです(´▽`*)。

システムは作って終わりではない

システムというのは、「作ったらそれで終わり」ではありません。

メンテナンスをしたり、予期せぬトラブルが発生したり。

あるいは、使っている機械に寿命が来たら、交換してあげないといけません。

アフターサービス的なのがないと、えっ?となるね。

むしろ、完成して使い始めてからが本番というわけです!

システムというのは、「作ったらそれで終わり」どころか、アフターサービスがかなり重要です。

SLAがないと、アフターサービスがなく、導入後が大変

SLAがないと、アフターサービスがなく、導入後が大変です。

例えば、システムを使っていて、「なんか、処理が遅いなぁ~」となったとします。

ふつうの人であれば、原因を調べてほしいところです。

もし、そこで、

運用・保守(アフターサービス的なもの)ができる人員が、いないので・・・

みたいなことを言い出したとして。

「作ったらそれきり」で、「あとは任せた」みたいなことが許されるとしたら、大変ですよね。

そんなことはないと思いたいですが、世の中何があるかわかりません。

念のために、事前に「ちゃんと、アフターサービスしてね」みたいなのを決めておかないと、「もしかしたら」があるかもしれないのです。

スポンサーリンク

SLAでは、顧客のニーズや予算があることが前提

SLAでは、顧客のニーズや予算があることが前提です。

例えば、SLAでは、「トラブルが発生したら対応する」みたいな取り決めをします。

システムを使う 9:00~19:00の間は、問い合わせに対応するヘルプデスクを開設する」

みたいな。

この場合は、システムを使う時間は、「9:00~19:00」と決まっています。

例えば、極端な話

いやいや。万が一のために、24時間にするべきだ!

といって、

24時間対応のヘルプデスクを開設する」

とするのは、おかしいですよね。

9:00~19:00以外に、システムは使われません。

その時間以外に、ヘルプデスクがあっても、全く意味がない。

どう考えても、「人とお金のむだづかい」です。

もし、余計なヘルプデスクの分だけ、値段が高くなってるとしたら。

ほとんどのお客さんは、「ぼったくりだ」って怒りますよね!

なので、SLAで決める内容は、

「なんでもかんでも、すべてに対して高い質にすればいい」

というわけではなく、あくまでも

「顧客のニーズや予算があることが前提」(求められる範囲であること)

ということになります。

まとめ:SLAではシステムの質とアフターサービスを決める

SLAときたら、「サービスの質を保証するものや文章」のことだと思ってください。

家電で言う保証書

システム開発をするからには、「質を担保しましょうね」ということを、お互いが同意し、それを文章化するのがSLAと覚えておいてくださいまし(-_-;)。

スポンサーリンク

▼この記事がいいと思ったら、下の画像をクリックしてくれたら励みになります!

にほんブログ村 IT技術ブログ システムエンジニアへ

コメント

タイトルとURLをコピーしました