パチンコの「時短込み継続率」の計算方法について解説します。
- 「時短込み継続率」
- 「トータル継続率」
という表記は、よく目にしますよね。

時短込みの継続率ってどうやって計算するの?
と思った人は、ぜひ一読いただければと思います。
★高校生が、「和事象」と「積事象」の違いを理解するのにもピッタリ。でも、パチンコ屋さんで継続率を体験しないでね 笑
時短込みの継続率の計算方法はどうやるの?
時短込みの継続率の計算方法は
時短込み継続率 = 確変が継続する確率 + (確変が終了する確率 ×時短で当たる確率)
または
時短込み継続率 = 1 – ( 確変が終了する確率 × 時短で当たらない確率)
で、計算することが可能です。

よくわからん。
すみません(汗)。
わかりやすく解説しようとすると、高校数学の0.5章分のボリュームがあります。
とりあえず、この記事では、
- 「電サポが続くこと」は、「時短込みで連チャンが継続すること」
- 「電サポが続かないこと」は、「時短(連チャン)が終了すること」
だとします。(パチンコの考え方そのものなので、大丈夫なはず)
電サポが続く場合(和事象)を考える
電サポが続く確率は、
- 「確変が続く」または「確変が終了した後に時短で当たる」確率
です。

つまり、確変か時短のどちらかで当たればいいってことだね!
その通りです。
「どらちか」とか、「または」は重要なキーワード。そして、「または」の確率を出す際は、足し算です。

なんでなの?
と思った人もいるかもしれませんが、それは完全に数学の世界です。
ここでは、
- 「または」=「足し算」(足し算の計算なので、「和事象」と呼ばれます)
というポイントだけ、抑えてください。
さて、電サポが続く確率は、
電サポが続く確率
=「確変が続く」または「確変が終了し かつ 時短で当たる」確率
=「確変が続く確率」+(「確変が終了する確率」×「時短で当たる」) 確率
となります。
電サポが続かない場合(積事象)を考えてもよい
電サポが続かない場合は
- 確変が終了する かつ 時短で当たらない 確率
ですので、これをもとに、考えてもよいです。
「かつ」の確率を出す際は、掛け算。(掛け算の計算なので、「積事象」と呼ばれます)
電サポが続かない確率
=「確変が終了する」かつ「時短で当たらない」確率
=「確変が終了する」×「時短で当たらない」確率
となります。
電サポが「続くこと」と、「続かないこと」は同時に起こりえない
電サポが「続くこと」と、「続かない」ことの2つは
- 同時に起こりえない
- 必ずどちらかの事象になる(電サポは、続くか終わるかのどちらかになる)
ことが成り立ちます。
(「排反事象」とか、「互いに排反」とか言ったりします)

そりゃそうだ。早い話、矛盾してるってことだね。
同時に起こりえない事象は、積事象から計算が基本だが・・・
同時に起こりえない、矛盾している事象に関しては
片方の事象が起こる確率 = 1 – もう片方の事象が起こる確率
で計算できます。
電サポが「続くこと」と、「続かないこと」は、同時に起こりえないので
電サポが続く確率(継続率) = 1 – 電サポが続かない確率
となります。

継続率は、「1-電サポが続かない確率」だね!
このように、電サポが続かない確率から、電サポが続く確率(継続率)を計算することも可能です。
電サポが続かない確率は、積事象。
おさらいしておくと、下記の通りでしたね。
電サポが続かない確率
=「確変が終了する」かつ「時短で当たらない」確率
=「確変が終了する」×「時短で当たらない」確率
高校数学の世界では、普通は、電サポが続かない確率の積事象から考えるほうが楽なケースが多いのですが・・・。
実際に管理人が計算してみたら、電サポが続くことから素直に考えたほうが計算が分かりやすかったので、まずは電サポが続くことから解説します。
【補足】排反事象を使うとき:「最低1度は」というワードを使うとき

もし、読んでるのが高校生なら「最低一度は」ときたら、条件反射で排反事象が思い浮かぶように演習しつづけようね。
時短込み継続率の計算例を、沖海4で解説
時短込み継続率の計算例を、「スーパー海物語 IN 沖縄4(以下、沖海4)」を例にして解説します。

確変ループで一番シンプルだね!
スペックのおさらい
- 大当たり確率:約1/319.7 (205/65536)
- ラウンド数:2R・16R
- 出玉:0玉・1400玉
- 確変突入率・継続率:60%(偶数大当たり後は、必ず時短100回)
沖海4の継続率を電サポが続くことから考える
結論から言えば、沖海4のトータル継続率は、
70.76%
です。

平均3.42連チャン。「めんそ~れ、沖海」が聞けたら、平均以上!
沖海4の電サポが続く確率(時短込みの継続率)は
確変が続く または 確変が終了し かつ 時短で当たる確率
=確変継続率の60%を引く + 40%を引き、かつ確変の時短100回で当たる確率
で求めることができます。
沖海4の時短100回で当たる確率
沖海4の時短100回で当たる確率は、下記のとおりです。
箱の中にボールがあって、65536個のうち205個の当たりがあります。
そのうちの1個をひいては戻す試行を100回繰り返して、最低1度は当たる確率。
(「ひいては戻す」でないと、はずれを1個ひくたびに、はずれのボールが減るので当たりを引きやすくなる)
「最低1度は当たる」というワードが出てくれば、排反事象を使うほうが絶対早いです。
- 「時短100回で最低一度は当たること」
- 「時短100回で一度も当たらないこと」
は互いに排反なので
時短100回で最低一度は当たる = 1- 時短100回で一度も当たらない確率
を求めます。
繰り返す試行は、掛け算(独立試行)。
事象が起こる確率 * 繰り返し回数
=当たらない確率(65536個のボールから、あたり以外を引く)*100回
= 時短100回で一度も当たらない確率
となります。
時短100回で最低1度は当たる確率は
1- 時短100回で一度も当たらない確率
= 1-{(65536-205)/65536}^100
= 1-0.731(少数第三位以下を四捨五入)
= 0.269
です。
今回は、確変終了の40%を引いた後に、時短突入するので
0.4 × 0.269 = 0.1076
約10.76%が、時短100回で当たる確率です。
沖海4の時短込み継続率は70.76%
沖海4の時短込み継続率は70.76%です。
確変継続率の60%を引く + 40%を引き、かつ確変の時短100回で当たる確率
= 0.6 + 0.1076
= 0.7076
電サポが終了する(積事象)ことから考える場合
ちなみに、電サポが終了することから考える場合は
1 – (確変が終了する かつ 時短で当たらない 確率)
=1-(0.4 * 0.731)
=1-0.2924
=0.7076
となります。
時短で当たる確率は、0.269(26.9%)なので、当たらない確率は、1-0.269=0.731となります。
時短込み継続率の計算方法のまとめ
パチンコの時短込みの継続率の計算方法をまとめます。
時短込み継続率 = 確変が継続する確率 + (確変が終了する確率 ×時短で当たる確率)
または
時短込み継続率 = 1 – ( 確変が終了する確率 × 時短で当たらない確率)

確率って難しい、、、
しかしながら、今回の話はボーダーライン算出時の前提となる知識です。
一度に色々書いたので、難しいかもしれませんが、読み返しつつ覚えてくれるとうれしいです!
コメント