どうも!ひよこSE(@PiyoOct)です。
増分バックアップをひとことで言うと、「データが増えた分だけのコピーを作成」です。
もっとていねいに言えば、「前回のバックアップから、増えた分だけ(変更点だけ)のコピーを作る」のが、増分バックアップ。
なにか障害があって、データを元に戻したいな~となったときは
直近のフルバックアップ(完全コピー)+それ以降に取った増分バックアップすべて
のファイルを使って、復元します。
増分バックアップとは、データが増えた分だけのコピーを作成
増分バックアップとは、データが増えた分だけのコピーを作ることです。
そもそもバックアップとは?データのコピーのこと
※フルバックアップと差分バックアップと同じくだりなので、見たことある人は読み飛ばしてくださいまし(*´ω`)。
バックアップって何?
ファイルやデータをコピーすること!
バックアップは、ある時点のファイルやデータをコピーすることです。
今あるものから、全く同じものをコピーします。
万が一、データを間違えて消しちゃったり、障害や故障が発生したときのために。
全く同じものから、すぐに元に戻せるようにしておきます。
増分バックアップでは、最後のバックアップから変更された分のコピーを作る
増分バックアップは・・・
直近のフルバックアップ(完全コピー)+最後のバックアップからの変更点(増分)+最後のバックアップからの変更点(増分)+・・・
をくりかえします。
増分バックアップは、「増分」の文字通り、変更された分(増えた分)だけのコピーをつくります。
実際の日付で説明
10月22日を例に、増分バックアップを説明します。
最後のフルバックアップは、10月20日。毎日、増分バックアップを取るとします。
例えば、何かトラブルがあって、10月22日の状態に戻したいとなれば・・・。
「10月20日のフルバックアップ+10月21日の増分+10月22日の増分」
の3つすべてを使えば、10月22日の状態にすべて元通りになります。
10月21日に戻すのであれば、「10月20日のフル+10月21日の増分」の2つ。
10月24日に戻すのであれば、「10月20日のフル+10月21日の増分+10月22日の増分+10月23日の増分+10月24日の増分」の4つすべてのバックアップを使うわけです(*´ω`)。
直近のフルバックアップ(完全コピー)+それ以降に取った増分バックアップすべて
が必要なのは、増分バックアップのポイントです。
増分バックアップと差分バックアップの違い
増分バックアップによく似たものに、差分バックアップというのがあります。
- 【増分バックアップ】最後のフルバックアップ+増えた分+増えた分+・・・
- 【差分バックアップ】最後のフルバックアップから発生した差分
差分バックアップは、最後のフルバックアップから変更があった分だけ、すべてのコピーを作成。
上の図で言えば、10月21日からは、10月20日のバックアップより後に変更された箇所すべてのバックアップをとります。
つまり、差分の起点となる日付は、最後のフルバックアップをした日。
それに対して、増分バックアップは、最後のフルバックアップから発生した、日々の変更が対象。
増分の起点となる日付は、最後の増分バックアップをした日です。
増分バックアップの利点は、差分バックアップよりさらにスマートになる
増分バックアップの利点は、差分バックアップよりさらにスマートに、データの容量を抑えることができています。
もっと言えば、処理時間(復旧にかかる時間)もいちばん短いらしいです。
フルバックアップするときの容量
差分バックアップの前に、フルバックアップも簡単におさらいします。
「ひよこピヨピヨ.xlsx」という1MBのエクセルをフルバックアップするときは・・・。
- 2日前のエクセル(「ひよこピヨピヨ_bk_2日前.xlsx」)
- 1日前のエクセル(「ひよこピヨピヨ_bk_1日前.xlsx」)
- 今、編集中のエクセル(「ひよこピヨピヨ.xlsx」)
みたいな感じで、2日前は1MB、1日前は1.1MB、編集中の1.2MBの3つのコピーを作成。
合計すると、3.3MBの容量を使用します。
差分バックアップの容量
差分バックアップでは変更点だけ、コピーを作るので。
- 2日前のフルバックアップの1MB
- 1日前の差分の0.1MB
- 編集中の差分の0.2MB
の合計、1.2MBを容量を節約することができます(エクセルにはこの機能はないけど)。
増分バックアップの容量
そして、今回の本題の、増分バックアップでは変更点だけ、コピーを作るので。
- 2日前のフルバックアップの1MB
- 1日前の差分の0.1MB
- 今、編集して発生した差分の0.1MB
が合計なので、1.1MBに。差分バックアップよりさらに、容量を少なくできています。
増分バックアップをするなら、データの削除に要注意
それじゃあ、増分バックアップ以外いらないのでは?
そう言いたいところなのですが・・・。
復旧したい地点までのバックアップすべてが必要なのが難点。
増分バックアップからデータを復旧させるときは、
直近のフルバックアップ(完全コピー)+それ以降に取った増分バックアップすべて
が必要。
イメージとしては、「10月20日のフルバックアップ+10月21日の増分+10月22日の増分+・・・」のすべてが必要なので。
フルバックアップでは、1つ。
差分バックアップでは、2つ(フル+差分のコピー)だけでいいのですが。
増分バックアップでは、中間ファイルが増えれば増えるほど、復旧に必要なファイル数も増えるので。
「いらないと思って、10月XX日のバックアップを消しちゃいました」みたいに、誤削除しないように要注意です。
まとめ:
増分バックアップときたら、データが増えた分だけのコピーを作成すること。
一度、フルバックアップをしてから、そこから変更があった(差分があった)分だけコピーを作って。
さらにそのバックアップから、差分があった分のコピーを作ることを繰り返します。
「復旧に必要なファイル数は一番多いけど、容量は一番食わなくてスマート」
くらいに、覚えておいてくださいまし(-_-;)。
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