ROE(自己資本利益率)とは、株主資本に対して純粋にいくら儲かったかを表す率のことです。
「ROE」(アールオーイー)・「自己資本利益率」、どちらも同じ意味です。
ついでに言うと、「株主資本(自己資本)」は、借金以外で手元に持っているお金のこと。
例)100万円が手元にあってうち、30万円が借入金(借金とか社債)で、純利益(経費や元手を引いた純粋な利益)が3万円の場合のROE
ROE=(純利益/株主資本)×100=(3/{100-30})×100=3/70=約4.29%
のように。パーセント(%)にして、見た目で、わかりやすくしたものだと思ってください。
ROEの計算では、分子に「純利益」、分母に「自己資本(株主資本)」がきます。
似たような指標の「ROI」とくらべると、分子が「利益」(=経常利益)で、分母が「投資額」なので、ROIのほうが、ざっくりと儲かっているかを見るイメージ。
ROEでは、借金を抜いた自己資本に対しての純利益を見ることができます(裏を返すと、借金が多いときのROEは、あてにならない)。
ROE(自己資本利益率)とは、株主資本に対して純粋にいくら儲かったかを表す率
ROE(自己資本利益率)とは、株主資本に対して純粋にいくら儲かったかを表す率です。
ROEのなんとなくの意味
- R:Return(リターン・見返り=儲け)
- O:On
- E:Equity(正当な権利とか資産を表す単語。要するに、「自分が持っているお金」)
なんとなく訳すと、「自分が持っているお金に対して、戻ってきたお金」のこと。
ROEが高いほど経営の効率がいい
当然ながら、ROEが高いということは、少ないお金で儲けが出ているので、「経営の効率がいい」と言うお話になります。
余談だけど、就活のときはROEが高い企業をさがすとよきです!
ただし、他己資本(借金)の割合は、話が180度変わるので、かならず見ておくこと!
基本情報技術者試験では、ここまでで十分ですが(H18秋期問72は少なくとも解ける)。
ただ、経営学の授業だとしたら、「ROEが高く、ROIが低い場合の状況について推測せよ」みたいなのは、覚悟してくださいまし(´▽`*)。
ROEの計算は、純利益を分子に、自己資本(株主資本)を分母にする
ROEが出題されたら、純利益を分子に、自己資本(株主資本)を分母にすればOKです。
あとは、パーセント(百分率)に直してあげるだけ。
100万円が手元にあってうち、30万円が借入金(借金とか社債。「他己資本」ともいわれる)で、純利益(経費や元手を引いた純粋な利益)が3万円の場合のROEは、
ROE(自己資本利益率)=純利益/(自己資本)=純利益/(総資産-借入金)
=(3/{100-30})×100=(3/70)×100=約4.29%
となります。
「ROI」と「ROE」と「ROA」のちがい
どれも似たり寄ったりでごっちゃになるかもしれませんが、「ROI」と「ROE」と「ROA」のちがいを押さえておくと良きかもです。
ガチな経営分析をするならともかく、基本情報技術者試験であれば、ROIとROEを押さえておけばたぶん大丈夫。
※ROAは、負債(借金)が絡みだすし、話がややこしくなるので、情報処理試験では出にくいかもしれない・・・?念のため、「総資産に対する利益」という概念だけ知っておくといいかも。株やるなら、ついでに知っておいて損はない!
「”Equity”ってなんだか、語感が”equal(等しい)”に似てるし、マイナスの資産はないから、自己資本」みたいに、こじつけでおぼえる・・・くらいかな(自信ない)。
まとめ
ROE(自己資本利益率)ときたら、株主資本に対して純粋にいくら儲かったかを表す率のことです。
「株主資本(自己資本)」は、借金以外で手元に持っているお金のこと。
ROEが高いということは、少ない自己資本で利益を出せているということになります。
シンプルに、(純利益/株主資本)×100 で計算してあげたらいいと思ってくださいまし(-_-;)。
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