PaaSをひとことで言うと、「システム開発する土台や動かす場所をネット上で借りること」です。
PaaSの”P”は、プラットフォーム(土台)であり、ITの世界では「システム開発する上でのお話」です。
「ネット上」なので、自分のマシンにはない状態。
ネットに接続しないと使えないので、あくまで、レンタルしている状態です。
ざっくりとした意味を理解するのであれば、「システム開発に使うなんかの製品をネット上で借りる」みたいに、理解した方がわかりやすいかもしれません。
PaaSは、システム開発する土台や動かす場所をネット上で借りること
PaaSは、システム開発する土台や動かす場所をネット上で借りることです。
- P:Platform(プラットフォーム)
- a:as(~として)
- a:a(なんか。 I have a pen. の”a”)
- S:service(サービス)
英語で書くと”Platform as a service”ですが、なんとなくくっつけると、「サービスとしてのプラットフォーム」という意味になります。
プラットフォームとは?をひとことで言えば、開発環境と実行環境のこと
プラットフォームとは?をひとことで言えば、システム開発における開発環境と実行環境のこと(プログラミングして動かす環境のこと)です。
これらを「自分のマシンにインストール」して、手元でシステム開発します。
ざっくり書くと、「何かを作ったり動かしたりする土台なんだな~」と、とらえてくれたら問題なしです。
PaaSはプラットフォームをネット上で借りること
PaaSは「プラットフォーム」、つまりは「何かを作ったり動かしたりする土台」をネット上で借りることです。
「プラットフォームを準備するのは面倒だしお金かかるから、ネット上にあるやつで済ませてしまえ」的なノリです(PaaSのメリット)。
例えば、システム開発をする過程で、「画面で入力したデータを保存したい!」となったとき。
ということを、DBMS(データベースの製品)を使ってやります。
DBMS(製品)がなければ、データベースの「土台」とSQLを実行する「環境」がない状態なので、何もできません。
PaaSでは、DBMSというデータベースの製品をネット上で借りるイメージ(手元にはなくて、ネットにつなげないと、使えない)です。
「OracleというDBMSのクラウド版」と書けば、すんなり来る人もいるかもですね。
PaaSのメリットとデメリット
PaaSのメリット
PaaSのメリットは、「プラットフォームを準備するのは面倒だしお金かかるから、ネット上にあるやつで済ませてしまえ」ということができること。
プラットフォーム(特にシステム開発)を作るのは、時間、人手、お金がかかるので。
とくに、小規模な開発であるほど、ネット上にあるサービスで済ませるメリットは大きくなります。
PaaSのデメリット
ちょっと待って!大事なデータをネット上に保存したりしても大丈夫なの?
そこは、費用や手間といったメリットと相談なのです。
当然ながら、セキュリティ面が他社任せであるというデメリットはあります。
・・・が、需要があり、サービスとして成立している以上が、「プラットフォームを準備するのは、お金かかるし面倒だから」と考える会社も一定数あるというわけです。
IaaSとPaaSとSaaSのちがい
PaaSという言葉を知ったからには、”IaaS”と”PaaS”と”SaaS”のちがいにも軽く触れておきます。
- 【IaaS】システム開発するためのマシン(インフラ)をネット上で借りること
- 【PaaS】システム開発する土台や場所をネット上で借りること
- 【SaaS】サービスを借りる。有料のアプリがそれ
何も言われなければ、PaaSは「システム開発する上での話」
“IaaS”と”PaaS”と”SaaS”のちがいに触れておいて、アレなのですが・・・。
ネットでググると、わりといろいろな解釈が出てきます。
ひよこSE的には、「何も言われなければ、PaaSは『システム開発する上での話』」と考えるのがわかりやすいかと(*´ω`)。
プラットフォームが何を指すかで、PaaSの意味も変わってくる
というのも、「PaaSは、動画を作った人が、YouTubeという動画を再生する”プラットフォーム”を使うこと!」みたいに言う人もいるから。
間違いではないです。
よく、「特定のプラットフォームに依存するな」みたいに言われたりするので・・・。
YouTubeも動画を再生するプラットフォーム(場所)だし。
最近だと、STORESなどのネットショップも、何かを売るためのプラットフォーム(場所)ともいえます。
何も言われなければ、基本的には「システム開発する上での話」
ただ、”IaaS”と”PaaS”と”SaaS”は、ITの世界において何か書かれていない限りは、「システム開発する上での話」と、とらえるのが普通です。
- 【IaaS】システム開発するためのマシン(インフラ)をネット上で借りること
- 【PaaS】システム開発する土台や動かす場所をネット上で借りること
- 【SaaS】ソフトウェアをネット上で借りること
IaaSはシステム開発するマシンそのものをネット上で借りるイメージ。
PaaSは、システム開発する土台(開発環境)と動かす場所(実行環境)をネット上で借りるイメージ。
SaaSで、はじめて「システム開発」と言う単語がとれて、ソフトウェア(なんでもいい)をネット上で借りること。
基本情報技術者試験的にはYouTubeやSTORESは、SaaS
YouTubeは、「動画を再生するプラットフォームを借りてるのでPaaS」という解釈もできるのですが。
「システム開発する上でのお話」と言う前提でいえば(基本情報技術者試験的には)、YouTubeは、SaaSの分類です。
※YouTubeで、動画を再生する(実行する)と言う意味では正しいけど。そもそも論的に、動画を「システム開発」とするのは若干、無理がある。
ちょいと長くなりましたが、ここで言いたかったことのまとめ。
- IaaSやPaaSやSaaSは、何も言われなければ「システム開発する上でのお話」
- 今回のテーマのPaaSが意味する「プラットフォーム」もシステム開発でのお話
- その人が考える「プラットフォーム」で意味が変わるけど、気にしない
まとめ
PaaSときたら、「システム開発する土台や動かす場所をネット上で借りること」だと思ってください。
ネット上にある状態で、自分のマシンなり手元にはない状態。
いろんな解釈はあるけど、PaaSは、システム開発する土台(開発環境)と動かす場所(実行環境)をネット上で借ります。
手っ取り早く、安く済ませたい場合に使われる手法だと思ってくださいまし(-_-;)。
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